異才、ではなく「異彩」。いろんな人が活躍できる彩りのある社会に
「鳥肌が立つ、確定申告がある」
ヘラルボニーが2023年にうった広告。
ヘラルボニーは知的障害のあるアーティストと契約して、
彼ら彼女らの作品を活用したアートライフスタイルブランド
「HERALBONY」
を展開している。
福祉を起点に新たな文化を創造することを目指し、
商品コラボレーションや空間プロデュースなど
多岐にわたる事業を行っています。
「異彩を、放て。」
をアイデンティティにしている。
ヘラルボニーには150名を超える契約作家が在籍していて、
福祉的な支援ではなく、ビジネスとしての展開を重視する。
つまり、アーティストの作品を商品化して、
企業とのコラボレーションを通じて市場に提供することで、
アーティスト自身の収入を向上させ、
社会的評価も上がることを目指している。
その成功例、といっていいのか、
うれしい出来事がこれ。
「鳥肌が立つ、確定申告がある」
障害者には「親亡きあと問題」がある。
親が死んだら、障害を持つ子どもは自活できるのか?
という。
ヘラルボニーのこの広告の生みの親というべきアーティストの親は、
「息子に扶養されるという冗談のような話が、
現実になる日がくるかもしれません」
と、同社にメッセージを送った。
広告は2023年。もう現実になっているかもしれない。