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ドラえもんは偉大だ!

子育て支援員研修実習2日目。

子育て支援員研修実習2日目。
前回の失敗は服装だった。
黒いジャージに黒いジャンパー、そして極めつけはカフェ風スタイリッシュな黒いエプロン。
これで子どもたちが近寄らなかった。子どものことなど考えてない、自分本位の行動で、保育・教育のコアである「子どもの最善の利益」がまるでわかっていなかった。

その日すぐにイオンに行き、
知り合いのママたちからアドバイスを受け、エプロンを買った。
今回はドラえもん、だ。

かまいしこども園に朝9時。
「きょうもあたらしいせんせーだよー」
と子どもたちに軽く紹介。
そのあたらしいせんせーは、ピンクいドラえもんのエプロンをつけている。

寄ってきたー。
食いついてきたー。
「これなあに?」「これなあに?」「これは?」
のび太、しずかちゃん、スネ夫、ジャイアンを、指を差してたずねてくる。
前回とはまるっきり逆で、むしろ食いつきすぎー!

1歳児の担当になって(りす組)、保育室に入った。
しばらくはぎゃーとかひーとか騒いでいたが、
おやつがセッティングされてそれぞれ席に着くと、
しーーーーーーーん。
ピタッと静かになった。

検温、手洗いを12人分、おしぼりを12人分。
お絵描きの時間。描いた絵にシールを貼ったり、
描いた絵を星形に抜き取って、両面テープで壁に貼る。
床に座ってると、誰かが膝の上に乗ってくる。かわいい。
内腿に立ち上がる。いたい。
そのうえで飛び跳ねる。もっといたい。
「だめ」っていっちゃいけない。
こどもは遊びを通じて学んでいる。
絵本読めとねだってくる。
「幼児期の経験は保育者の丁寧な関わり、子どもの意欲や気持ちを尊重することで支えられる」
とテキストにも書いてあった。
子どもの意欲や気持ちを尊重する、気持ちでいっぱいいっぱいだった。

そうこうしているうちに、あっという間に給食の時間。
前回は、支援員はお弁当持参で、別室で食べたが、
今回はわたしのもあるし、保育室で子どもたちと一緒に食べる。
鷄のマーマレード焼き、せんべい汁、粉吹き芋、にんじんともやしときゅうりのナムル風なサラダ。デザートにはバナナ。
けっこうバクバクみんな食べる。
こぼしたり食べる勢いがなくなったり、食べるのをやめて遊んだり、食べるのをやめて眠りそうになったり。
先生2人、ホントに大忙し。
先生2人、食べるひまなし。
「食事の介助はしてはいけない」規定になっているので、
わたしはただただそれを眺めながら、美味しく給食をいただいた。
そして先生たちは、子どもたちの世話をしながら、あっという間に自分の給食も食べあげてしまっていた。

こども園(保育園)の先生って、偉大すぎる。
「子どもの最善の利益」が見えた気がする。


せんべい汁は1歳の子どもたちにも大人気だった