「バンザイ、もう一回お願いします!」
釜石市では20年ぶりの市長選挙が昨日あって、
小野共さんが当選した。
・小野共さん(元県議、54) 10,329
・神山正行さん(サービス業、43) 3,077
投票が締め切られる20時ちょっと前に、
小野共さんの選挙事務所にいった。
こじんまりとして、落ち着いた雰囲気だった。
とは正反対に、報道はにぎやかだった。
騒いでたということではなく、
(釜石でもこんなにテレビカメラが並ぶことあるんだ)
と思うぐらいずら〜っと並んでいて壮観だった。
テレビで当選確実が流れると、さっそくバンザイ三唱。
(おおっ!)
と思ったのは、小野共さん、
みなさんの「バンザ〜イ」のタイミングでお辞儀をしてた。
選挙の当選のときにときどき見られるこの所作だけど、
みんなといっしょに両手を上げるよりもスマートに見えた。
お祝いされる主役なんだから、その感謝の意味を込めて、と。
とくに女性は、片手にハンドバッグを持っていたり、
和服を着てたりするので、
バンザイのときには主役サイドではお辞儀を、
というのがマナーらしい。
ほか、バンザイで挙げた手のひらは内側にする、
手のひらを相手の方に向けると「降参」の意味になる、
とか「バンザイの作法」があるらしいが、
調べてみると、公式な「バンザイの作法」はないらしい。
(2010年2月12日答弁第70号)
でも、おもしろいな〜と思ったのは、
バンザイ三唱が終わったら、
メディアから「もう一回お願いします」。
候補者ふくめてみんながバンザイしているところを映像なり写真に収めたい。
で、もう一回やった。
うまく撮れなかったのか、本人無表情で地味なバンザイだったからなのか、
あと何回か撮り直しをした。
まあ、候補者本人と集まってきてくれた支援者の人たちとのバンザイは、
最初の「お祝いする方(手を挙げる)、される方(お辞儀をする)」で済んだとして、
あとは撮影用のバンザイで本人割り切ってるんだなあ、と。
バンザイにもいろいろあっていい。
本人のキャラだった、その場の雰囲気だったり。
陰キャなのに明るいバンザイは変だし、
その場で一体感を出したければ、みんなで大声でオーバーアクションでやればいいし。
もちろんその中で、撮影用のバンザイも、あっていい。
なんてことを考えた市長選挙だった。