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【満腹放浪記13】肉が入っている野菜炒め定食なのに肉野菜炒め定食もちゃんとある〜さの食堂(小佐野)
移住者にして釜石の食のオーソリティがんちゃん。
そのがんちゃんといく「がんちゃんむらさんの 満腹放浪記」(named by釜石図書館のカワハタ館長さん)。
前回までは「釜石ごはん」というタイトル(なのか?)だったけど、
第13回の今回から、「満腹放浪記」にします。
(カワハタ館長、勝手に使います、すいません)
今回は「さの食堂」(正式には 食事処さの)。
(釜石では佐野姓もけっこう多いかな)
当初の予定はもつラーメンを食べに行こう、だった。
でも出発前にもつラーメンは定休日であることがわかり、
がんちゃんは餃子が食べたくてラーメンショップを目指す。
わたしは餃子は好きなんだけど、
お口の中はすっかりもつラーメン歓迎状態だったので、ちょっとだけザンネン。
だけど、目指したラーメンショップもお休み。
「準備中」のカンバンを見たときのがんちゃんの動揺はたいしたものだった。
「えええええええええええええええ」みたいに。
「ここは定休日火曜日なのに!」(当日は水曜日だった)
じゃあまあ、近くにある「さの食堂」にしますか、
ということで、さの食堂。
外観からして味がある。
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中に入ったら奇観だった。
お客さん全員、テレビに向かって座っている。
テレビは朝ドラ「らんまん」を再放送中。
タキ(松坂慶子)が寿恵子(浜辺美波)に向かって
「勝負ぜよ!」
とかいって迫ってる白熱シーン。
万太郎(神木隆之介)がやばい顔芸してオロオロしてる。
みんな箸を止めて見入ってる。
奇観だがね。
と思いながら、着席。
ラーメンのバリエーションが豊富だけど、
「釜石ラーメン物語」でラーメンスタンプラリーを完成させたしたばかりで、
もうラーメンはいいや、と思って、
今回は野菜炒め定食。
がんちゃんはマーボー飯。
わたしはもつラーメンのイメージがとれないまま、
がんちゃんは餃子のイメージがとれないまま、
それぞれがそれぞれの品に向かう。
さの食堂は釜石らしい、じっくり待たせるタイプのお店で、
マーボー飯も時間かかったけど、
野菜炒めはさらに遅くなって、
でも、目の前に運ばれてきたのは肉が入ってる肉野菜炒めで、
ほかのお客さんたちは親子丼とラーメン大盛りだったので、
配膳ミスではない。
釜石では「野菜炒め」を注文すると、「肉野菜炒め」がでてくる。
だからいいんだけど、
じゃあメニューにある「肉野菜炒め」はなんなの?
と疑問を持ちながら食べたら、
これがそこそそ美味しい。
時間がかかった割には(しつこい)、野菜がシャクシャク歯ごたえがあり、
食堂っぽいジャンクな味付けは白いご飯によく合う。
なすの煮浸しは手作りだけど、上にトッピングされてるゴマペーストはどこかしらチューブから出てきた形状をしている。
お味噌汁はアツアツでステキ、たくあんはビッグサイズ。
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がんちゃんにごはん半分と肉野菜炒めじゃない野菜炒め少しプレゼントして、
それでも食べ終わると満腹感ハンパない。
お会計のときにお店の人に尋ねてみた。
「野菜炒めと肉野菜炒め、どう違うんですか?」
そしたら、
「肉野菜炒めには肉が6倍入ってます」
とあっさり。
野菜炒め、けっこう肉はいってた。
その6倍?
焼肉定食は、豚ロースが200グラムだしね。
1食あたり1,216kcal、塩分3.8g。
健康的な食事の目安は、700kcalで塩分2g。
それで、
〜当店は、「健康づくり応援店(岩手県釜石市)」に登録しています〜
奥深い、さの食堂。
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ラーメンのバリエーションも豊富で、
みそラーメン600円とか、とんかつラーメン800円とか、
安さと不思議さが混在している。
13:20ごろには「こはんなくなったから閉店」の張り紙だしたし、
不味くはないしコスパはいいし、
常連客はしっかりついてそうだし、
さの食堂についてはさらなる研究が必要かもしれない。
さの食堂ラボ。
お腹いっぱい。
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