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NIPPON TABERU TIMESは、農家、漁師の声を届けるwebメディアだ。
もともとは、農家や漁師が自分で書いてるブログをキュレーションする内容だったけど、
いまはほとんど、編集部員が現地に行って、
インタビューしたり、体験したりして、記事を書いている。

編集部員は、大学生。
土日や連休、長期休暇を利用してでかけていって、
思いっきり楽しんできたあとに、
それを言語化する。
楽しむだけじゃなくて、
ちゃんと「学ぶ」というところに、
大学生がメディアをやっている意義がある。

おもしろいのは、学生たちが初めて目にする耳にする、
手で触る鼻で嗅ぐ肌で感じる、
それによって学んで、成長していくだけではなく、
農家さん、漁師、あるいは猟師、
その地域に深く入り込んでいくことが、ときどきある。

たとえば、静岡のたけのこ農家風間直宏さんは、
4年前、編集メンバーのひとりが、

「フェラーリ2台買ったたけのこ農家がいる」

と知ったらすぐに会いに行って、話を聞き。
一緒に山に入り、やまでずっこけ、
一宿一飯の恩にあずかり、
生かじりな記事を書いて怒られ、
追加取材をして、書き直し、
褒められ、
webの閲覧数が爆発的に上がり、
風岡さんのところに通い始めた。

その記事が広まったのもあって、
風岡さんはテレビに出るようになり、
風岡さんのたけのこや野菜や果物が
もっと売れるようになった。

もっと、というのは、
もともと風岡さんのたけのこは味がよく、
固定客がついていた。
1億円も稼ぎ出していた。
だけど、世間には知られていなかった。

編集メンバーは、ふつうに大学生をやっていたら味わえない体験をし、
農家さんは、農家としての評価が上がり、
つくったものを食べて美味しいと喜んでくれる人が増える。

そして、そのメンバーは卒業し、就職し、やがて家族をつくっていく。
また新しいメンバーが入ってきて、学び、卒業し、就職し……。

NIPPON TABERU TIMESを続けていくことが、
わたしのミッションのひとつだ。