ミスチの成功の法則は「三木谷曲線」よりさらに進んでいる
Mr.CHEESECAKE、知ってる?
今回の大隈塾ゼミは、Mr.CHEESECAKE(ミスチ)の田村浩二さんがゲスト講師。
ゼミ生りこがミスチの熱烈なファンで、
ゴールデンウィークにやったzoomフェスのトークイベントにお招き。
それでも熱は冷めず、ゼミのゲスト講師に、という。
感想は感想文が締切前なのでわからないけど、
ゼミ中の質問の多さから察すると、
かなりの学びになったよう。
学生のニーズは、学生が知ってる。
だから、ゲスト講師選びは学生にも参加してもらう。
大隈塾では、このスタイル。
で、田村浩二さん。
高校まで野球一筋。
卒業して専門学校へ行き、いろんな店で修行。
「20歳から30歳は辛いことだらけ。
平均3時間ぐらいしか寝てなかった」
努力は実を結び、いろんな賞をもらい始める。
「けど、ファンが増えたわけじゃなく、
増えたのは同業者とかフーディストのお客さん。
その人たちって楽しみながらじゃなくて、
考えながら食べるでしょ。
食べて喜んでくれるんじゃなくて、
食べて足を引っ張ってくる」
ということで、さっさとレストラン業から手を引き、
ネット販売のみのミスチを立ち上げる。
「誰でも美味しくつくれるチーズケーキで、
どこまでいけるか、って思って」
販売は、日曜日と月曜日のみ。
もちろん、即完売。
幻のチーズケーキとなるのに、時間はかからなかった。
生産を拡大させるには、組織を大きくする必要がある。
組織が大きくなると、マネージメントを強くする必要がある。
マネージメントを強くするには、
「ひとつひとつ、一人ひとりに伝えていく」
会社の目指すところ、
そのための個人の役割を、
丁寧に伝え、意見を聞き、
コミュニケーションを重ねていく。
ECのみなので、IT部門と製造部門が併存する。
ドライなITと、ウエットなケーキ職人。
「職人はキッチンの中の世界がすべて、
という視野、考え方になってしまうから」
一人ひとりとのコミュニケーションを続ける。
視野が狭い、のは大学生も同じ。
「長いスパンで考えないのが学生たち。
守りに入っているというか、目の前のことで満足してる」
視野を広げるためには、
やってて苦にならないこと、サクサクできることをやり続ける。
「それが自分に合ってることだから」
がんばること、ではなく、
夢中になること。
答えがない状況では、がんばったって結果が出るわけじゃない。
不確実な成果を出すためにがんばるより、
確実な満足を得るために夢中になる。
ただし、
「自分の満足を超えないと、
相手の期待には応えられない」
さらなる一歩を踏み出す。
これは、最後の0.5%が差を生む、
としている「三木谷曲線」の理屈につながる。
楽天の創業者、三木谷浩史さんの著書『成功の法則 92ヶ条』によると、
やりきって終わり、からさらに0.5%の努力をするかしないかで、
結果にすごく差がつく、と。
コミュニケーション、夢中、ラスト0.5%。
ミスチの法則はたぶん、ゼミ生りこも気がついていたんだろうなあ。