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こんなに魅力があるなんて

昨日は、井戸まさえさんとお話する会があった。

井戸まさえさんは、10月の総選挙で立憲民主党から東京15区で立候補して、
ザンネンながら小選挙区でも比例でも当選できなかった。

だから、井戸まさえさんを励ます会ではあるけれども、
それより「井戸まさえってどんな人?」的な会だった。
熱心な立憲民主党ファンでも、井戸まさえファンでもなく、
井戸まさえさんに興味があって、お話してみたい、と。

わたしはそんなに井戸さんのことを知ってるわけではなかったけれど、
佐藤優さんから「井戸まさえは大事にすべき政治家」と聞いていた。
3年ぐらい前のことで、
東京4区から出馬して、惜敗したころだったと思う。

facebookではつながっていたので、どんな活動をしているのか、
情報は得ていたけれども驚いたのは、
浪人中(次の選挙にも出るつもりで政治活動している状態)に
東京女子大学の大学院博士課程に入って、
今年の9月、博士号をとったこと。

浪人中にも本を書く人はいるだろうけど、
大学院に入って、修士号ではなく博士号までとる人はまずいない。
政治家になるのに、たとえば国会議員になるのに学歴が必要なわけではなく、
弁護士や医師の資格を持っている議員もいるけど、
ほかのたいていの議員は学部を卒業してはいるが、
なんの勉強してきて、なんのトレーニングしてきたのか、
(……天につばしてる気もしてきたけど……)
アメリカの大学に留学してました〜(けど英語あんまり得意じゃないです)、
みたいな議員もいるなかで、
なんで博士号までとっちゃうのか。
大学院博士課程はタダで在籍できるわけじゃないからお金はかかる、
博士論文書くには時間も気合も根性も体力も必要だ。

そんな金とヒマがあったら、戸別訪問したほうがいい。
となるのが普通なんだけど、
井戸さんは、博士を選んだ。

よくよく考えてみると、
専門性のある政治家と、
専門性のない政治家と、
どっちを頼るべきなんだろう。
どっちを選ぶべきなんだろう。

井戸さんの学位は、「生涯人間科学」博士。
東京女子大学のサイトには、

「人間が社会とのかかわりで直面する諸問題」の究明を図り、
21世紀型男女共同参画社会をリードする人材を
養成するための理論的かつ実践的な研究を目指す

とある。

井戸まさえさんは、5人の子どもたちの母親でもある。
子育てをしながら……。

だから落ちちゃったんだよ、じゃない。

選挙直前に選挙区が変わった。
もともとの東京4区は選挙協力で候補者を共産党に譲り、
縁もゆかりもない、支援者も後援会もない東京15区にお国替え。

普通ならもめたりごねたりするところを、
受け入れて、チャレンジした。

避けられない予期せぬ出来事に遭遇した場合、
「それはちょうどよかった!」
といって受け入れて、もろもろアレンジし直して即興で対応する。
リーダーシップの中の重要な要素である「心理的柔軟性」だ。

まさに、「人間が社会とのかかわりで直面する諸問題」で、
リーダーシップを発揮し、
落選したとはいえもう一歩のところまで這い上がった。
だから、ファンでもなく支援者でもないのに、
「どんな人なんだろう」と、夜な夜な人が集まった。

専門性があってリーダーシップがあって、
次が楽しみだ。

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前回で連続1000本のnote。
今回からまた次の1000本へ。