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「あれかこれか」じゃなく「あれもこれも」ゼミ

昨日のゼミは3人が「マイプロジェクト」をプレゼンテーション。
一人は早稲田大学の学生なんだけど、
もう一人は慶應義塾大学、さらにもう一人は横浜国立大学の学生。
毎回早稲田まで来てくれて、ゼミに参加してくれている。
(武蔵野大学の学生も今回から参加することになった)

早稲田の2年生ミサトは、「日本全国居場所化プロジェクト」。
去年、入学式もなく始まった大学生活。
大隈塾で「さとのば大学」の話を聞き、
オンラインなら日本全国どこにいたって大学の授業は受けられる、
と気がついてしまって、すぐにさとのば大学のカリキュラムに乗っかり、
福島の南相馬でインターンしながら、早稲田の授業を受けることに。
キャンパスで学ぶより地域留学の魅力を先に知ってしまって、
以来、南相馬をメインに、白河、熊本に居場所をつくった。

居場所化のコツは、
・自分のことを知ってもらう
・そのために、長期間滞在する
・インターンやアルバイトをして稼ぐ
・職場ではだれかれともなく語りかけ、しゃべり続ける。
・その地を離れて東京に戻っても、コンタクトを取り続ける

そして、そうしてつくってきた居場所を、
いろんな人に紹介して、いっしょに出かけていって、
その人にとっての居場所にもしてもらう。
ミサトはこれを
「他者に還元する」
といっていた。

慶應義塾2年生のモカは、「自分探しプロジェクト」。
ただし、自分=これ、じゃなくて、
「自分=あれもこれも」
つまり、どの自分がホントの自分なんだろう、とひとつを選択するのではなく、
この自分もあの自分も自分だんだ、という、
平野啓一郎の「分人」であり、
「A or B」の二者択一ではなく、「A and B」の同時並行アジャイル開発型。
モカはある業界で働くために専門のスクールに通う一方で、
地元山梨でも地域活動をしている。

横浜国立大学のイツキは4年生。
「いままでの活動を棚卸しして卒業するプロジェクト」
NPOでの活動やボランディア、アルバイトなどなど、
イツキが熱く入れ込んできたことを振り返り、棚卸しをし、
学生から社会人になっていこう、というしごく当然、
まっとうなことをまっとうな方法でチャレンジしている。

プレゼンが終わって質疑応答のときに、
オンライン参加のアラレが質問。
「なんでそんなに人のためのことばっかりしてきたの?」
イツキ答えていわく、
「利他って利己から生まれるんじゃないかと思う。
利己を突き詰めれば、究極の利他になるように」

ちなみにアラレは、何かの行列に並びながらリモートでゼミに参加していた笑笑。
ノンは「静岡にいる」、と彼女もオンライン出席。

いろんな大学から学びに来てくれてうれしいし、
いろんな場所から学びに参加してくれてうれしい。

みんな、「あれかこれか」じゃなく「あれもこれも」やっている。