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給食費の無償化はオトナの本気度の見せどき

給食費の無償化議論がおもしろかった。

議会での一般質問2日目。
磯崎翔太さんが、けっこうガチ詰めした。

給食の無償化はいまいろんな自治体が取り組んでいる。
釜石もがんばっていて、いまのところ第3子から無償になる。
最初は中学以下3人いる3番目だったが、
たとえば一番上の子が中学を卒業するタイミングで3番目の子が小学校に入学しても、中学以下に2人しかいないのだから、3番目の子でもタダにはならない。
それが「おいおいそりゃねーだろ」ってことで、
今年度から高校生までOKってことになった。

このための予算は、1,500万円。
フルで無償化すると、8,500万円かかることになる、
と市側は説明。

ここで磯崎さん、宮城県利府町の事例を紹介。
たまたま何かの席で、熊谷大町長と知り合って聞いたらしい。

宮城県利府町、人口35,824人。
釜石市より6,000人ほど多い。

利府町は小学6年生と中学3年生を無償にしている。
いろいろと物入りの学年だから。
加えてなんと、域外の学校に通っている児童生徒、私立学校に通っている、あるいは県立の学校に通っている児童生徒の保護者にも、
利府町の給食費相当額を補助金として交付される。
いろいろと物入りなのは、みんないっしょってことで。

財源はどうしているかというと、
ふるさと納税。
町長いわく、
「自治体の営業評価の指標として最適なのがふるさと納税」
だそうで。
がんばってるかどうか、は、応援してくれる人の数と額だと。
たしかにわかりやすい。

しかも、今年度から中1中2も無償になった。
ふるさと納税がどーんと増えたのか、
あるいは事業仕分けをしてムダを削って子どもたちために予算を集中させたのか、
それともその両方なのか。

釜石でも小6中3を無償にすると、プラス2,200万円。
なんとかなる範囲じゃないかな。
ここはオトナの本気度の見せどきじゃないか。

ちなみに、釜石市も利府町も、一人当たり一ヶ月の給食費は、
小学生5,000円、中学生5,600円で同じ。

ところで利府町の給食、美味しいのかな?