あともう一歩だった
釜石シーウェイブスと近鉄ライナーズの試合を観た。
試合が行われた釜石鵜住居復興スタジアムは、
釜石東中学校と鵜住居小学校が建っていた跡地にたっている。
生徒たちが自主的に、助け合いながら避難して、
その事実は「釜石の奇跡」といわれた。
2011年3月11日の10年と2日後の2021年3月13日。
この場所でラグビーができるということ。
かつての名門同士の対決。
釜石が勝てば、来年度のトップリーグ入りが決まる。
釜石が負ければ、その夢は消える。
シーウェイブスは、ずっと下位リーグにとどまっていたが、
今年は上位リーグへ昇格するチャンスがすぐそこに!
というエモーショナルな状況で、
舞台設定は最高で、スタジアムの盛り上がりも、
雨が降ってはいるけれど、すばらしくよかった。
あと一歩、足りなかった。
僅差で折り返した後半、
ずっと近鉄ライナーズのエリアでシーウェイブスは攻め続け、
スクラムも押し続け、
相手の反則を誘ってイエローカードで一時退場者もだした。
人数的にも15人対14人。
これはもう勝てるパターンだ!
と思っていたら、ちょっとしたミスで得点できないシーンが続き、
逆にミスからトライを取られて、
15人対14人なのにヤバい状況に追い込まれ、
どんどん点差が開いていった。
攻め続けて最後の一歩が踏み出せなかった。
チームの情熱がすーっとなくなった感じがした。
情熱=初速×ミライへの差分
といったのは、生命科学者の高橋祥子さん。
トップリーグへ昇格するぞ! という夢、目標、ミライはある。
けど、勢いがなくなったら、
情熱も消えてしまう。
点差は開いたが、
あるひとつの時点での一歩前にでたか、
踏ん張ったかの差でしかなかった。
シーウェイブスのことを語りながら、
実は自分のことを書いていた。
ミライへの差分はきっちりある。
情熱を出すには、行動するしかない。
幸せの4因子を唱えちゃおう、っと。
(ありがとう! やってみよう! なんとかなる! 自分らしく!)