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そのひと言が欲しかった、に出会えたときのうれしさ

秋冬クォーター(むかしの「後期」)で12人のゲスト講師に来ていただいた。

印象に残った講義は?というアンケートをとったら、
その理由がいろいろ気づきが書いてあって、興味深かった。

東小雪さん(LGBTアクティビスト)の講義では、
・「ありのままのあなたでいい」「無理をしないことが一番大切」
といったメッセージがとてもささった。
・思わず嬉し涙がたくさんこぼれた。
・知らず知らずのうちに、誰かを傷つけていたのかもしれない
ことを知ってショックだった。
・大学に入って自分の性に違和感を持ち始め、
迷いと自信をなくしていたけど、
自分らしくいることが怖くなくなった。

自分らしくいることが幸せにつながる、
というのが前野隆司さん(『幸せのメカニズム』著者)の講義で、
・身体の健康と同じように、意識して「なる」ことに衝撃を感じた。
・夢や目標をもって主体的に生きていこう、もっと前向きであろう、
人に感謝する人間になろう、生きていくヒントをもらった。

夢や目標を持たなくてもいいんだよ、と
逆のことを学んだのが前田裕二さん(SHOWROOM)。
・わたしは夢がないから価値がないのか、と思っていたし、
選択するときにいつも悩んで、選んだあとも不安だったけど、
「夢はあったほうがいいけど、なくても充実した人生を生きられる」
「選択するときではなく、選択したあとが人生にとって重要だ」
といわれて気が楽になった。
・どうすれば学生生活が充実するか、なにが正解か疑問だったけど、
「経験してみないとなにが好きか嫌いかわからないよ。
学生時代にいろんなことに手を出してみることが大切」
で、とても納得した。
・悩んだら動くことにした。
・スタートラインに立ててすらない自分の状況を悔しく思った。
・「やりたいことを見つけるにはどうしたらいいですか?」という問いに、
「まだまだ行動の量が足りないからなんじゃないかな」という神回答。

前田さんの姿勢にも、気付きがあった。
・学生たちにアドバイスをする、という雰囲気ではなく、
わたしたちに丁寧に語り、寄り添ってくれてる感じがあった。
謙虚の中に自信もあって、そういうふうになりたいなと思った。

目標をたてて頑張ってきた、という姿に勇気をもらい、
夢をもたなくたっていいんだよ、という言葉にも安心する。
自分の中にふたりの自分がいるようなことに気がつき、、
どっちの自分が本当なんだろうと悩む。

どっちの自分も自分なんだと気がついたあとでも、
どっちの自分のほうが自分らしいんだろうかと悩む。

自分らしいってどんなことなんだろうかと疑問を持ち、
「正解は自分の中にある」という言葉に触れてますますわからなくなる。

スマホ脳だなんだと揶揄されるが、
悩んだり不安に思ったりすることや、
出会ったひと言に喜んだり安心したりすることは、
いまもむかしも変わらない。