委員長、それはいけませんでしょう。
議会がちょっと荒れた。
19日間の定例会の最終日。
決算委員会の質疑応答、議事進行もの凝りわずか。
終われば明日から3連休。
……という緩みが議場にあったことはたしかだった。
委員長がひときわ高い委員長席から、質問する議員に向かって
「やさしくしゃべって」
と、マイクを通してひと言。
いわれた議員はカチンときて抗議の着席。
周りの議員は思い思いのことを声にして委員長にヤジ。
たしかにゲキ詰めする議員ではあるが、
ちゃんと理屈の通った、論理的な質問で、
答弁に立つ役所の職員がしどろもどろになることもしばしば。
委員長としては軽い気持ちで「やさしく」といったんだろうが、
受け取る方はそうはいかない。
はたから見ている方もそうはいかない。
それで審議はストップ。
決算委員会は休憩となり、議会運営委員会が別室で開かれ、
その部屋に委員長が呼ばれ、当該議員が呼ばれ、
職員が出たり入ったり。
様子をテレビ中継で見ていた新聞記者も現れ、
議場の外はさあさあさあさあ、といった雰囲気。
結局は、委員長発言の取り消しと謝罪、
決算委員会の議事進行は副委員長に代わる、ということで落ち着いた。
本会議や委員会中に自分の席からヤジというか徒口をたたく議員はいる。
今回の委員長もその一人で、
本人はベテランで優しくて人を笑わせるのが好きでとてもいい人なんだけど、
委員長席でそれをやっちゃったのがいけなかった。
わたしもわりと議会を騒がせるほうなので、
人の振り見て我が振り直せというか、
気をつけないといけないな、とも思った。