おっぱい以外はみんなに手伝ってもらおう
子育て中のママさんたちの「ドゥーラカフェ」を見学させてもらった。
産後ドゥーラの櫻井京子さんが主宰してて、
ママと子どもたちが、ハーブティ飲みながらお話してたり、
受けられる行政サービスなんかをサポート役のママたちから教わったり、
京子さんからアロマハンドトリートメント受けたり、
ママたちの表情を見ているといい感じのカフェタイム。
なんだけど、そこは57歳バツイチ男性のわたしにとって、
まったくの異空間だった。
でも、ドゥーラカフェに場所を提供している「カフェ ブルーア・シエーロ」の
BOSEのスピーカーから流れてくるいい音楽を聴いてると、
ドキドキして落ち着かない気持ちもすーっとこの場に馴染んできた。
それに、産後ドゥーラの資料にあった
というコピーに、
そうだよな〜とうなずきながら、
「異空間」とか感じていることがそもそもあり得ない、
とも思えてきた。
5歳と2歳のお子さんを育ててて、
現在妊娠中のハルコさん(仮名)からお話を聞いてると、
「遊び場がほしい」
と。
いやいやいや、釜石には公園や広場がおよそ90か所ある。
「シカのフンが……」
ハルコさんの住んでる近くの公園は確かにシカがよくいそうな地域。
そもそも釜石市内どこでもシカはいて、
釜石はシカ牧場化している昨今でもある。
小さい子どもたち用に囲いがあったり、熱いときのためのミストがあったり、
トイレもきれいでマルチトイレもあって駐車場もあって、
わりとちゃんと整っている鈴子広場にもクルマでいくけど、
2人の子どもとおなかの中にも1人いると、
「やっぱり近くの遊び場にいきたい」
となる。
そして、ハルコさんとほかのママたち、ナツコさん(仮名)アキコさん(仮名)とで声を揃えるのが、
「室内の遊び場がほしい」
と。
東北の冬は寒いからね。
室内で走り回りたいよね。
ママたちだけではなく、パパたちもそういっていた。
選挙前、居酒屋でとなりのテーブルに偶然に合わせたパパ集団と意気投合して話をしていると、
「室内の遊び場がほしい」
と同じことをいっていた。
しかも、
「イオンの中に遊び場があると、
そこで遊ばせてる間に買い物したり、
お茶しながらおしゃべりしたりできるし」
と。
こうした望みは、贅沢なんだろうか。
もう孫育ても終わったような先輩おかあさんや、
一度も子育てをしていないおじさんたちは、
「ポテトサラダぐらい自分でつくれよ」
的な、
「自分の子どもぐらい自分で育てろ」
っていうんだろう。
でも、
おっぱい以外の子育ては、
みんなに手伝ってもらおう。
ってほうが、ハッピーな生き方じゃないのか。
ママたちの集まりを「異空間」と感じる人がいなくなるように、
みんなで子育てする釜石にしていきたい。