みんながリーダーシップを発揮できるようにするためには
リーダーシップはみんなが発揮すべきもの。
元早稲田大学ラグビー部、元U20日本代表監督の中竹竜二さんは、
大隈塾の講義でそう教えてくれた。
その講義の感想文では、
「自分一人でがんばってやってきた」
「辛かったけど達成感が得られた」
「けど、自分が思ったよりも評価されなかった」
「もっと仲間を巻き込めばよかったのか」
という書き込みがけっこうあった。
大隈塾というか早稲田大学に来ている学生たちは、
それなりにリーダー経験がある人が多い。
リーダー経験者に限らず、高校生まではリーダーというと、
・キャプテン
・生徒会長
・クラス委員
だったりして、「一人の優秀な生徒がみんなを引っ張る」
という考え方をする。
そうじゃないよ、リーダーシップはみんなが発揮すべきものだよ、
というのがShared Leadershipの考え方であり、
「全員発揮のリーダーシップ」とも呼ばれている。
ということを、わかっているはずの4人のSA(Student Assistant)たちも、
やっぱり一人でがんばろうとするし、
一人に任せようとする。
「困ったことがあったらいってね」
で、困ったことをいえればいいけど、
困ったことに、困ったことはなかなかいえない。
それを察して自分から動くべきなんだけど、
「自分から動くべきだよ」
と指示なり指導なりは正しいのか?
なぜ困っているのかというと、
正解がどれだかわからないから困っている。
新しいやり方を試そうとしているから、やり方がわからなくて迷っている。
あーでもないこーでもないと探索しているときで、
こーしてみようかあーしてみようかと実験しようとしているときで、
だから一緒にやるなりしてフィードバックしあうのがいいんだろう。
自分で動けるように、困ったことがいえるように、
任せることが当たり前になるように、
みんながリーダーシップを発揮できるように、
環境をつくっていかないといけない。