村上春樹カフェのわくわく

村上春樹ライブラリーが早稲田大学の中にできる。

村上春樹さんが寄贈した小説や資料、蒐集したレコード数万枚を収める。
建物は隈研吾さんが設計し、ユニクロの柳井正さんが資金提供した。

早稲田の卒業生は、なぜだかこういうのをわりとネガティブに受け取る。

わたしもどちらかというとそっち系だけど。
ライブラリーにはカフェがあって、
カフェは学生が経営することになっている。

ってことが面白すぎて、たのしみ。

もともと大学は、カフェの経営をどこかの業者に任せるつもりだったけど、
村上春樹さんが反対。
自分が学生時代にジャズ喫茶を経営していたので、
自分のライブラリーのカフェはぜったいに学生が、と。

そこで、同じく学生時代にカフェを立ち上げた平井幸奈さんに相談、
彼女がアドバイザー、大隈塾にもいたハルカが開設スタッフとして、
準備してきて、このたび経営者を募集した。

50人ぐらいの応募。
ノーリスクのわりには少ないなとも思うけど、
最終選考6人は、それぞれいいプレゼンしたらしい。
代表には男子学生が選ばれている。

村上春樹作品にちなんだメニュー開発より、
どんな場づくりしてくれるかが、楽しみ。

たとえば、先日の灘高の先生との対話では、
文学作品を読み解くということは、
「他者理解だ」
といっていた。
であるならば、他者理解を促すような、
気づきがあるカフェになったらいいなあ、と思う。

飲み物のむのならば、大学構内にスタバもあるしタリーズもあるし、
おしゃべりしたいならセブンイレブンもファミリーマートもあるので、
そこで買ってフリースペースでどうぞ。

なんかそうじゃなくて、せっかく大学のなかにある村上春樹のカフェなんだから、
日本中の村上春樹ファンが来るんだろうし、
そのうち世界中からファンがやってくる。
そういう可能性のあるわくわくするようなカフェなんだから、
メニューだけじゃなくて、文学的な場づくりをしたらいいな、とお願いしたい。