二人の男の子と三人の議員
米沢市長選挙。候補者伊藤夢人さんの個人演説会に男の子がいた。
中学生と小学生の兄弟。
その2人、次の演説会場にもまたいた。
弟といっしょに自転車で移動してきた。
お兄ちゃんは中学3年生、そうたくん。
学校の講演会で伊藤夢人さんの講演を聴いた。
「SDGsの話がかっこよかった」
夢人は外務省時代、国連でSGDsを担当していた。
SDGsのスペシャリストだ。
「クラス全員、伊藤夢人さんのファンです」
少し興奮気味に話してくれた。
そうたくんのクラスは32人。
両親そろっていれば96票。
おじいちゃんおばあちゃんが……、
とわたしはオトナの考えを巡らせていたが、
「夢人さんにがんばって欲しいんです」
と、彼の純粋さ素直さにオトナのイヒヒヒ妄想を恥じた。
そうたくんは15歳。
「あと3年で投票できるね。
ああ、あと10年で選挙に出られるよ」
「え?」
「選挙出ればどう? 市議会の議員に」
「いや〜、そんなにアタマ良くないですから」
照れ笑い。
でも、そうたくんみたいな人が議員になって、
市長といっしょに米沢のまちづくりをすればいいのに。
4月の統一地方選挙、その思いで議員になった人が3人もいる。
移住して2年、地盤もカンバンもカバンもない伊藤夢人に市長になってほしくて、
自分たちで地盤をつくり、自分たちでカンバンを掲げるために、
その3人は選挙に出て、勝って、市議会議員になった。
わたしはなんのために議員になったんだっけ、
と、志を振り返る大事な機会になった。