行くぜ釜石_

ひさしぶりにかみさんと釜石に行く。
日本代表とフィジーとの試合。ラグビーだ。

2011年8月。
息子が所属するラグビー部が、釜石で合宿をした。
震災の復興途中の釜石。
まだ、街なかは壊れたままだった。
泥は取り除かれていたが、
瓦礫は残ったまま。

みんな立ち上がってはいるものの、
さてこれからどうしましょうかね、という感じ。

そこに、中学のラグビー部が勢いよく
「こんちは~!!!!」
とやってくるもんだから、
そのミスマッチは微笑ましかった。
そんなに強いチームじゃないので、
すごい筋肉質のナイスガイ、というよりも、
ひょろっとしたボーイズ。
でも、元気はある。

この、この子たちの元気を届けに釜石に来たのだった。
ラグビーの街、釜石に、
ラグビーをやってる子どもたちの、笑顔とプレーを。

無謀なたくらみを受け入れてくれた釜石シーウェイブス、
海辺にあって、3階と4階だけが残った軌跡の宿の宝来館。
その3階と4階に布団を敷き、
トイレは仮設、食堂はブルーシートで覆われていた。
お風呂はシーウェイブスの施設を借りた。

中学生たちもよかったけど、
そうした大人たちが、カッコよかった。
練習や試合を見に来てくれた。
花壇つくりの手伝いをしていると、
奥さんの手作りケーキを
差し入れを持ってきてくれた自転車屋さん。
メーカーが無償で自転車を配っていたので、
商売が成り立たなくなっていた。
だから、路上でケーキを売っていたのに、
「ありがとう、来てくれて」って、
そのケーキをぜんぶくれるんだから、
泣けないはずはなかった。

その釜石に新しいスタジアムができ、
そこでワールドカップの試合が組まれ、
その前哨戦として、
日本代表がフィジー代表とがちんこ戦う。

今日のそのゲームが、すごく楽しみだ。