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田んぼの草取りは全身をつかっての知的な活動
腰をかがめて、田んぼの草を取る。
手を動かしながら、考える。
釜石のこと、東京のこと、与論島のこと。
仕事のこと、生活のこと、遊びのこと。
クマラボ(シェアハウス)のメンバーがなかなか集まらないなあ、とか、
コミュニティをどう活性化させようか、とか、
こすもす公園どうやっていこうか、とか、
ああ、インタビューの文字起こししなきゃ、とか。
おカネってなんだろう、
幸せってなんだろう、
あと何年生きていけるんだろう、
あと何年でボケちゃうんだろう、
その前にやんなきゃいけないことはなんだろう。
選挙、今日までだな。
手伝わなかったな。
こうやって田んぼ仕事してるほうが幸せなのか、
2年前に時計の針を巻き戻せたほうが幸せなのか。
選んだ選択肢を正解にするしかない。
安倍首相、安らかに。
腰をかがめて、田んぼの草を取る。
全身を動かしながら、
脳みそもフル回転させる。
フル回転だけど、スピードはゆっくりの回転なんだろうか。
手のひらに感じる、田んぼの温度。
ぬるいところもあれば、
熱湯みたいに熱いところもある。
稲が根を張って頑張っているそばに、稗が生え、い草が生えている。
ぶちぶちっと草を取りながら、
全身を通して知的に活動していた。