祈りのあとはカーニバル
朝8:30、スタジアム集合。
もうすでに、たくさんの人たちが準備をしている。
いくつもテントを張り、テーブルとイスをセットする。
グッズを並べて、販売の準備をする。
ゲートをつくって、スムーズに入場できるように整える。
釜石シーウェイブス vs 浦安D-Rocksの試合。
浦安には日本代表が2人、スコットランド代表キャプテンの選手がいたり、
同じリーグながらすいぶんと格上のチームが相手の割には、
11:00には入り口に列ができ始めていた。
いやいやいやいや、格上で有名な選手がいる相手だからこそ、
そうした選手たちの高いスキルのプレーを見れるのも楽しみのひとつ。
世界レベルのプレーを目の前で見ることができる。
もうひとうの楽しみは、釜石鵜住居復興スタジアム(うのスタ)では、
キッチンカーやブースで十数店舗出店する。
地元肉屋さんの唐揚と焼鳥、
地元のホタテ焼きやホタテとワカメの海鮮汁、
ラーメンとモツ煮込み、
盛岡ぴょんぴょん舎の冷麺と温麺、
盛岡の居酒屋のだしまきサンド、
お好み焼きやたこ焼きなど粉モンは数種類が出店される。
ほとんどフードショーなみの品揃え、
しかも地産地消系も多いので、
食材が新鮮かつ値段もそれなりに安い。
うのスタでのゲームのときは、
都会から来た相手チームのファンが必ず驚くぐらいで、
もちろん地元の人たちも、
小さな子どもからお年寄りまで、
食べて飲んで(アルコールもあり)、そしてラグビーを観て、
試合の後は子どももオトナも、控えの選手たちと一緒に
きれいでふかふかな芝生のグラウンドを走り回る。
みんな、長い時間をスタジアムで過ごしている。
そうした空間は、たくさんの人たちによって支えられていることが、
今回ボランティアスタッフとしてかかわることによって知ることができた。
前日3月11日の「祈りの空間」も同じ、
今まではお客さんとして参加してきたが、
今年から実行スタッフとして、ミーティングからかかわった。
自分でも研修や講義やイベントなど無数やってきたので、
それなりに経験は積んでは来ているが、
釜石という地域と風土と歴史に根ざした活動に、
移住してきた者として参加したのはようやくのこと。
3月10日の「祈りの空間」準備から、
3月11日の祈りの日、
カーニバル的な3月12日のスタジアムまでの3日間。
メンタル的にも濃厚な3日間だった。