田んぼ作業はすてきな越境学習である
田んぼでの作業って、越境学習だな、
と感じている。
アウェイ=ホーム以外のところとは、
社外の勉強会、社会人大学院、
読書会、プロボノ、NPO、PTA、町内会とか、
地域の活動や趣味の集まりとか、
いろんな幅広いコミュニティが考えられる。
そこは、なれない場所であり、居心地が悪い場所であり、
普段使う言葉やルールが通じない。
知らない人たちがいる。
でもそこには、新しい刺激がたくさんうけられる。
往還することで生まれる違和感、葛藤が、学習効果をもたらす。(同p30)
田んぼの作業がアウェイなのは、
・具体的に住んでいる地域と違う
・PCのスキルが通じない
・苗を植えるスキル、草を取るスキル、稲を刈るスキルが必要
・体力、筋力が必要
だから。
往還するときに生まれる違和感、葛藤には、
・田んぼ作業の良さを職場の同僚にはなかなか理解してもらえない
(あ〜いいね〜、とはいうけれども……)
・それでもフードロスはしてしまう
がある。
けれども、毎回刺激をたくさん受けて、
ものの考え方などが広く、深くなっていく。
なにより、おいしいものが食べれる。
肉、魚、野菜、ごはん、お酒、くだもの。
田んぼ作業は全身を通しての知的な活動である一方、
すてきな越境学習でもある。
『越境学習入門 組織を強くする冒険人材の育て方』 石山恒貴、伊達洋駆 日本能率協会マネジメントセンター 2022年