これが「ラグビーのまち」なんだな、と。
小学生たちのタグラグビー大会だった。
釜石市の6つの小学校から4校15チームとラグビースクール1チーム。
うのスタ(釜石鵜住居復興スタジアム)のグラウンドを4つに分けて、予選リーグと決勝トーナメント。
タックルはなくて、腰につけたタグ(短いハチマキみたいなヒモ)を取れば、プレーをいったんストップして、その場でリスタートする。
だから、身体の小さい子や、女子が活躍するのが目立つ。
しなやかな身体の動きで、タグを触らせない。
あるいは、逆に上手に相手のタグを取る。
スポーツって身体の柔らかさがカギだなと思った。
ラグビーのセンスも良くて、
相手を2、3人自分に引き付けておいて、スペースをつくってそこに走り込んできたフリーの味方にパスをする、なんてプレーをしばしばやっていた。
人間もできてて、
ミスした選手を「なにやってんの!」ってなじる選手に
「そんなこと言うなよ。いいよいいよ」
とたしなめる選手。
今回で6回目。わたしがかかわって3回目だけど、
年々レベルが上がっていっている。
今年は8月と9月にシーウェイブスがタグラグビーの基本指導にすべての小学校にいっていて、
その成果かな? と思ったけど、
「それはどうかはわからないけど、動機づけにはなったかも」
と、シーウェイブスのゼネラルマネジャーの桜庭吉彦さんはいう。
地域のプロチームがモチベーションをつくって、
あとは各校の指導の先生たちの努力と熱意と愛の賜物か。
それを正直に尊敬できない、喜べない社会の風潮はあるが、
でも、グラウンドでも選手たちを一生懸命に応援する先生たちにはアタマが上がらない。
もちろん、選手たちもすごかった。
まさに、ラグビーのまち、してたうのスタでのタグラグビー大会だった。