選択のパラドクス
選択肢が多ければ多いほど、
人は不幸を感じやすくなってしまう。
「選択のパラドクス」というらしい。
心理学者のバリー・シュワルツが提唱した。
選択肢が増えれば選ぶ自由も増えて良さそうなのに、なぜ?
選択肢が多いことのデメリットは3つ。
①無力感が生まれる(選ぶのに時間がかかる、大変)
②満足度が下がる(選択したあと後悔する)
③期待値が上がりすぎる(比較する対象が増える)
(『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択』ミニマリストしぶ KADOKAWA 2022年)
あるわー、これ。
たとえば、牛丼が食べたくて牛丼のお店にいく。
お店に入るとメニューがある。
あるいは、券売機に立ち向かう。
見なきゃいいのに見てしまう、ほかの選択肢を。
迷う。迷ってしまう。
そして、期間限定、季節限定のをオーダーしてしまう。
待っている間に、すでに後悔が始まる。
「果たして、これでよかったのだろうか」
予定していた牛丼よりも値段が高い。
しかも社内のコンテストを乗り越えてきたはずだから、
きっと美味しいに違いない。
でも……。
そして、眼の前にオーダーした期間限定の丼がくる。
食べる。
やっぱり……。
迷っていた時間、差額、期待していた美味しさ。
選択肢が多ければ多いほど、残念も増える。
しかも、それを繰り返しちゃうからたまらない。