朝6:30からの魚屋さん
近所に朝6時30分からやっている魚屋がある。
ジャズバー「タウンホール」のマスターから
「いつも早起きしてるんなら行ってみたら?」
と勧められて行ってみた。
6時30分、すでにお客さんが一人ふたり三人。
お取り置きと思われる中に何やら入っているレジ袋が三つよっつ五つ。
冷蔵ケース2つに、すでに下処理がすんでいる魚が、
パック詰めになって並べられている。
魚市場から直送で、新鮮で安い。
ぱっと目に入ったのが、クロソイの刺し身、380円。
まずはこれ、迷わず手に取る。
白身の魚で、皮を炙って焼き霜造りにするとけっこう高級感でてくるけど、
ふつうに刺し身にて、この値段。
つぎ。宗八カレイ「きず物」で150円。
どこにキズがあるんだろうと思ったら、
パックを開けてみると背中の皮がちょっとだけむけてた。
こういうちょっとしたキズでももう、商品にならないんだ……。
お店の人に、「どうやって食べるんですか?」と聞いたら、
「塩焼きが美味しいですよ」
と。
そのアドバイスを横において、煮付けにした。
煮付けが食べたかったから。
だけど、なんで塩焼きを勧められたかわかった。
オスだったから。
卵巣がない煮付けは、なんとなくもの足りなく感じる。
こんなこと、自分でやってみて気づくものかもしれない。
買おうかどうしようか、迷ったけど買ったもの。
カナガシラ(金頭)の開き、9匹入っていて150円。
身体が赤く、白身の魚で、
たくさんパック詰めされてるので一人暮らしには多すぎるけど、
「お味噌汁にしたら美味しい」
と聞いて、ちょうどお味噌汁の具がなかったので、
買ってしまった。
小骨が多くて食べにくいけれども、
かさごの味噌汁っぽくなって美味しかった。
長崎では「金にあやかる」として節分に食べるらしい。
知らなかった。
クロソイと宗八カレイとカナガシラを買って、
うちに帰ってきて時計を見たらまだ6時45分。
行って買って帰ってきて15分、660円(なぜかお刺身20円引き)。
お昼ごはんと夜ごはんにして食べた。
さとう商店 @sato__shoten