舞岡塾最終日

そして宿題がたくさん残った

神奈川県立舞岡高校1年生と、早稲田大学大隈塾との
4日間の「舞岡塾」が終わった。
高校生10人、大学生3人、成長したなあ、という最終日だった。

最終日はプレゼンテーション。
2チームに分かれて、前日に用意しておいたプレゼン資料を使って、
予備プレゼン。
互いにフィードバックしあったあと、
資料や内容をブラッシュアップ。

そもそも「まだ50%の出来でいいよ」、
といっておいたので出来不出来は評価しないとしても、
予備プレゼンは、前途多難を予想させた。

「行ってきました」「見てきました」「聞いてきました」
の報告レベル。
正確に記録することに一生懸命で、
昨日グループワークで考えたことは、
ほぼ反映されていなかった。

だから、パワーポイントの1枚1枚がブツ切れていて、
全体がまったくつながっていない。
論理性がない。

でも、みんな夕方まで教室に残って話し合いしてたし、
家の帰っても、LINEのグループ通話で作業を続けたらしい。
やらされ感ではなく、
自分たちのミッションとして、このプロジェクトを捉えていた。

「やったこと報告」のさらに先、
「そこから気づいたこと」からの、
「どういう行動をして、どんなアウトカムが予想できるか」
「それをどんなコミュニティーで実施するか」
につなげていくか。

ここから大学生たちががんばった。
「どんな……?」「なぜ……?」「これとこれは……?」
質問で、生徒たちの気づきを誘発させる。
生徒たちも、自分たちのアタマで考えていく。

いい光景だった。

そして、ブツ切れがほんのりとつながっったところで、
大学生たちは広げたディスカッションの場から離れ、
生徒たちは自分たちだけで、
ときどき意見対立しながら、
あるいは放り投げそうな雰囲気を抑え、
ときに笑いをいれ……

すばらしいチームになった。

そして、タイムアップ。

出来上がったプレゼン資料、内容ともにまだまだだが、
予備プレゼンのときより、
みんな自信たっぷりにプレゼンしていた。

われわれ教員にも、設計の宿題がたくさん見つかった。
そして、来年はこの生徒たちがメンターとなって、
3回目の舞岡塾にしていこうと思っている。