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JR佐世保駅の高架下、
狭い通路をはさんで隣り合わせに、
「大善」と「香蘭」がある。
ふたつとも、老舗のちゃんぽん屋。

香蘭はたいてい並んでる。
大善はたいてい並んでない。

なんでなんだろうと思って、食べ比べてみた。

まずは大善。
スープはしょうゆ味。
もやしもキャベツともにシャキシャキしてて、
歯ごたえがいい。
がつがつ食べて、けっこうお腹いっぱいになる。

大善のちゃんぽん

対して香蘭。
並ぶのがイヤだから11時ごろにいった。
こっちはスープがあっさり系のとんこつスープ。
具はしっとりとして、ちゃんぽん玉(麺)もやわらかめ。
九州=とんこつ、という意識なら、こっちが馴染むかもしれない。

香蘭のちゃんぽん

香蘭はちゃんぽんと皿うどんしかなく、
ミシュラン店としてのプライドなのか、
それともコロナ以降にメニューを絞っているのか。
「食え!」という親父さんの心意気みたいなのを感じた。

大善は、ちゃんぽん皿うどんのほかに、
焼き飯ありソースかつ丼ありカレーあり定食あり、
若いマスターが体力のあるところを示している。

香蘭がすごく並んでて、
大善がすぐに座れるのが見えているのに、
香蘭の並び客は、そのまま並んでじっと待っている。
待っているのもいいけど、大善に替えても損はしないと思う。
むしろ、空いてれば香蘭、混んでれば大善、もありだし、
香蘭空いてても今日はあえて大善、もありだろう。

選択肢があるってことは、幸せなことだ。