他己紹介

昨日の大隈塾は、よんなな会の脇雅昭さんがゲスト講師だった。

脇さんは「他己紹介」が大好き。
本人に代わって、本人のことを他の人たちに紹介するのだ。
自分で自分のことを紹介する自己紹介に対して、
他人が自分のことを紹介する他己紹介。

自分としては、輝かしい過去が
それほど自慢げに受け取られずに
その他大勢に知ってもらえることが利点。

「実はわたしは……」
という。たとえば、
「実はわたし、司法試験に合格してます」
「実はわたし、30kgダイエットしました」
「実はわたし、5ヶ国語が自在に使えます」
「実はわたし、左利きなんです」

もうひとつは、インタビューされることによって、
自分が気づいていなかった価値に気がつくこともある。

「実はわたし、司法試験に合格してます」
司法試験をうけようと思ったきっかけをインタビューされる。
その答えはを深掘りされ、
その答えもさらに深掘りされ、
その答えをさらに深掘りされ、
その答えをもっと深掘りされると、
自分が気が付かなかった、
自分の価値、あるいは自分を支えてくれた人たちに気がつく。

インタビューしてる人も、質問する力がつく。
他人の価値を、ブラッシュアップしてあげる。
その人に喜ばれる。
ありがとう、といわれる。

聞いてる方も、もっと聞きたくなる。
自己紹介よりも、その物語に入り込みやすいから。

他己紹介は、他者理解に大いに役立つ。
他者を理解するこことは、「寛容」に大いに役立つ。

世の中、寛容さをまかり通らせたい。