茶わん蒸しをつくって食べた。おいしかった!
茶わん蒸しをつくって食べた。
うまくできた。美味しかった。
茶わんにかぶせておいたラップをとる。
閉じ込められてた湯気で「あつ!」。
ぷるぷるの卵を、木のスプーンですくう。
あつあつのぷるるん。
『あたらしい家中華』のレシピには豚の挽肉をつかっているけど、
とり肉に変えてつくってみた。
豚よりとり肉のほうがスキなので。
ちょっと大きめのお茶わん(小丼)に、
卵を2個といて、水を足して(180cc)、とり肉を入れるだけ。
20分蒸せば、できあがり。
蒸し器もセイロも使わない。
ナベにお皿を敷いて、その上にお茶わんを。
ナベに水を入れて、フタをして火にかける。
だし汁は使わない。
肉から味がじわっとしみ出てくる。
卵の味がちゃんとする。
なんだ、こんなに簡単だったのか。
半分食べたら、しょうゆとごま油で味変したらまた美味い!
長崎に「吉宗(よしそう)」という茶わん蒸しのお店がある。
大きな茶わん蒸しが有名で、
茶わん蒸しがメインディッシュ、なんてことに、
地元以外の人たちは軽くショックを受ける。
元のかみさんの蓮舫さんと結婚するときに、
中学生のときにお世話になった寮母さんを、
吉宗に招待して会食した。
お店に上がって食卓に着いてお茶を飲んで、
注文した茶わん蒸しがでてきて、
食べ始めてから寮母さんは
「あっ!」
と小さくいった。
「テレビに出とる人じゃなかね?」
いまごろ気がついたのかと、3人で笑った。
寮母さんは、実家の母と同い年。
通ってた学校も同じだった。
通っていた海星中学校は当時、全寮制の学校で、
生徒たちのおカネの出し入れ、外出許可書の発行、
ほかにも世話をいろいろやいてくれるのが寮母さんだった。
寮母さんは先月、亡くなった。
『手軽あっさり毎日食べたい あたらしい家中華』酒徒 マガジンハウス 2023年