![高橋希望さん](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15263776/rectangle_large_type_2_849174dbc0f8bdd5c11ac0abcaf29d37.jpeg?width=1200)
ブタは3回、生きるらしい。
1回目は、リアルに生きているとき。
2回目は、肉になるとき。
3回目は、人間が食べて、その人の血肉になったとき。
「あの人が作ったコメ」「あの人が作った野菜」
がより美味しく感じるように、
「あの人が作った肉」
も、すごく美味しい。
養豚家の高橋希望さんは、
「有難豚(ありがとん)」というブランド豚を育てている。
宮城県名取市、に養豚場はあった。
震災でなくなった。
でも、雌豚6頭が奇跡的に生き残った。
その母豚から生まれ、育った豚たちを、
「有難豚」。
震災以前からのブランド名だが、
震災後は、恩返しの意味を込めて、
有難豚を育てている。
豚を育てることにかんしては、
アニマルウェルフェア
を実行している。
家畜は農産物ではなく、
感受性のある生命存在である、と。
大隈塾のゲスト講師として講義してくれて、
受講生から、
「いつも高い肉を食べないといけないですか?」
という質問が来た。
希望さん自身、スーパーでもお肉を買うし、
ファストフードもときどき食べる。
「でも、高い肉=いい肉、ではないです。
いいお肉は、見通せる肉、です」
トレーサビリティであり、
ということは、自身を持って育てている農家の肉である。
「あの人が作ったお肉」
は、すごく美味しい。