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「やかましか!」ってアタマたたかれてたな
『サバカン SABAKAN』
山を越えた(遠い)海の沖の(怖い)島にイルカ(!!!)がいるらしい(ドキドキ)から見に行かないか?(行きたいけど…)
小学5年男子2人が都市伝説を確かめにいく大冒険。
自転車に2ケツして坂道を駆け下る。
『スタンドバイミー』が懐かしい、
と思う世代が、
懐かしい、
と思う映画。
貧乏もタブーも生っぽかった
1985年の長崎。
昭和から平成に変わるちょこっと前。
町の風景、着ている洋服や靴下、持ってる小物、自転車、クルマ、
なんとなく「そうだったなあ」と思いだす。
方言の使い方、叱るときに子どものアタマを叩くこと、
パシっというその音、
正しいとか正確とかじゃなくて、
上手いなあ、と思った。
あのときは、
ノートも買えないような貧しさがすぐそばにはっきり目に見えてあったし、
子どもには「知らんでよか」といわれていたルーツの問題もあったし、
子ども同士の「秘密の相談」は決まって神社の裏側だったし、
そこにはエロ本が落ちてたりした。
お寿司、みかん、カップケー。
だらしない親父、やかましい母ちゃん、男と女。
ラストは伏線回収、とまではいかないけど、
「そうきたかあ…」、刺さるシーンが連続する。
盛岡の、個室が和式で何が悪い的な映画館だっただけに、
ホントに昭和な映画に浸れて楽しかった。
『サバカン SABAKAN』https://sabakan-movie.com/