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育った場所がなくなるということ

為せば成る為さねばならぬ何事も

上杉鷹山の山形県米沢市に来た。
社会人の大隈塾「リーダーシップ・チャレンジ」の受講生だった友人伊藤夢人が、市長選挙に挑戦している。

米沢市も人口が減っている。
9万人が7万人に。

夢人と同じ30代の後援会長が支援者を前に演説していた。

自分が通っていた幼稚園の先生に会った。
なつかしかった。
自分の母親もその幼稚園に通っていた。
自分の子どもたちも同じ幼稚園だった。
でも、その幼稚園はもうない。

育った場所がなくなる。
ものすごく寂しい。

釜石も小学校の統廃合が進んだ。
中学校も、高校も。

育った場所がなくなる。
寂しい思いをしている釜石市民はどんだけいるのか。

海外に出てはじめて日本のことを知る、
とはよくいわれる。

わかってたつもりだったが、まだまだだった。
移住者だけに、まだわかってなかった。
外に出てはじめて釜石の人の寂しさを知った。