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都市伝説の怪異を印と霊符で調伏『GhostWire: Tokyo(ゴーストワイヤー トウキョウ)』/藤川Q・ムー通

ゲーム雑誌「ファミ通」とのコラボで、ムー民にこそ遊んでいただきたいゲームをお届けする“ムー通”、おひさしぶりにウェブに登場。
今回取り上げる作品は、日本の都市伝説を存分に盛り込んだ話題作『GhostWire: Tokyo(ゴーストワイヤー トウキョウ)』だ!

※『週刊ファミ通』2022年4月7日号 『Ghostwire;Tokyo』発売記念特集掲載コラムより転載

文=藤川Q #ムー通

現代怪異を調伏せよ!

 今回ご紹介する『GhostWire: Tokyo(ゴーストワイヤー トウキョウ)』は、目を見張るほどの“調伏”感を体感できる作品。かの『バイオハザード』シリーズの生みの親である三上真司氏が代表を務めるTango Gameworksが開発を手掛ける最新作で、異界と化し、都市伝説の異形の存在や妖怪が跋扈する東京を舞台とした一人称視点のアクションアドベンチャーだ。

 大規模超常現象で”人体大量消失”が発生した東京を徘徊する異形の存在を相手取る際に、あなたが用いるのは銃器などではなく、“印”を結ぶことで元素の理を解き放ったり、または破魔矢や霊符などで調伏していくことになる。
 その表現への力の入れようは特筆に値する点だ。例えば、火の印での攻撃時には日輪印を結んだりするなど、ゲームでの表現としては異例なほどに緻密に作られていて驚かされる。そのほかも、能力を高める装備品は数珠などを用いたりと、古くは大陸からもたらされた、日本古来の思想を丹念に織り込まれている。そのほか、舞台となる東京も現代の渋谷などといった空間を高精細に再現しているので、ムー民の皆様ならば、呪術的表現と異界散歩感の合わせ技には、きっとニヤリ…としてしまうはず。

 それだけではなく、さらにムー民垂涎の要素が“都市伝説”のクリーチャー群だろう。中ボス的な強敵として、鋏を手にしたコート姿の口裂け女に、八尺様を思わせる巨大な白無垢、そしてスレンダーマンを思わせるのっぺらぼうのサラリーマンたちといった、webのまろがれに噂されてきた存在たちを、前述の印や霊符で退治しなくてはならない。

 プレイ時のあなたは、きっと現代の陰陽師か、もしくは密教の高僧、はたまた修験者かといった心持になること請け合いだ。

PC、PS5で7,980円(税抜)で発売中

 

週刊ファミ通で特集!

『週刊ファミ通』2022年4月7日号では、本コラムを含む『Ghostwire;Tokyo』の描き下ろし表紙&巻頭22ページ発売記念大特集を掲載しています。
大量人体消失事件が発生し、霧に閉ざされ、異形のマレビトが跋扈する東京を舞台とした本作。印やお札で立ち回るゲームシステムを始め、本作の木村雅人プロデューサー&木村憲司ディレクターに、かの三上真司氏のスペシャルインタビューまで……本作が醸し出す妖しくも美しい魅力の数々を、霊視するかの如き濃密さでご紹介する記念特集です。
バックナンバーや電子版もありますので、よろしければ、こちらもどうぞ。

詳しくはこちらをチェック!

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