モスマンに遭遇! 守護霊は裸族の精霊!? 原田龍二”ミステリー道”インタビュー
「世界の何だこれ!?ミステリー」にて座敷童子の宿を歴訪し、ネス湖をはじめとしたUMAスポットの調査も行う”ミステリーチェイサー”原田龍二さん。本誌の取材では、アマゾンのヤノマミ族との交流も語っていただいた。
(ムー 2017年12月号掲載)
文=いわたみどり
闇の中でうごめくもの……モスマン!?
今年(取材時=2017年)、テレビ番組でアメリカのポイント・プレザントへUMAのモスマンを捜しに行くという旅をしました。(参考記事)
モスマンが出現したという場所に定点カメラを仕掛けたり、目撃者の証言を集めたり。深夜に広大な森林を3時間かけて捜索しました。
その森は手つかずの原生林ではなく、朽ち果てた工場が点在しているようなところでした。
そんな廃墟のひとつに足を踏み入れたとき、「ギャーーーー!」と、いきなり鋭く奇妙な叫び声が響き渡りました。
鳥? キツネ? ピューマ?
マイクが拾った声を何度も聞き返しながら正体を検討したのですが、納得のいく答えを見つけることはできませんでした。
さらに木立の茂みが、小さくガサガサ動くのが見えました。小動物でもいるのかなと思った次の瞬間、突然、木が大きく揺さぶられはじめました。それはまるで木の枝に角がひっかかったヘラジカが、懸命に逃れようとしているかのような激しい揺さぶりです。
われわれのいる場所からわずか3メートルほど。
今にも「何か」が飛び出してきそうな気配に、その場にいた全員が思わず身構えました。
ところがその「何か」は、今度はサルのように上へ登って行ったんです。ちなみに、この森にはサルは生息していません。
漆黒の闇に飲まれて姿は見えませんでしたが、下で木を揺さぶっていた存在が、木の上に登って行った。そのことだけはハッキリとわかりました。
翌朝、明るくなってから現場を確認しにいくと、動物の毛や爪痕、足跡はおろか、折れた枝の一本もなく、手掛かりはなにもありませんでした。木をあれだけ揺さぶっていたのに、周囲を踏み荒らした跡もないというのはあまりにも不自然です。
ひょっとしたら本当に、翼をもつモスマンの仕業だったのかもしれませんね……。
ヤノマミ族が僕の守護霊
霊的な能力をもつ人とたまたまお会いして、守護霊なるものを見てもらったことがあります。
守護霊といったら普通はすぐ後ろにいそうですけど、僕の場合は少し離れたところから「矢をつがえた状態でスタンバっている」らしいんです。悪いものが来たらすぐに射貫くことができるように。その姿は、ジャングルに住む裸族の精霊だとか……。
実は僕、2000年にアマゾンに住む先住民の一部族、ヤノマミと生活をとおにしたことがあるんです。ヤノマミは「人間」という意味で、彼らは死ぬと「精霊」になります。そんなヤノマミ族の精霊が僕を護ってくれているんです。
もともと物質主義ではなく精神世界の文化をもつ民族に興味があったんですが、ヤノマミ族とのかかわりは因縁めいたものがありました。
23年前にブラジルで仕事をしたときに、現地のコーディネーターさんからヤノマミ族の存在を教えてもらいました。彼ら独特の死生観に魅かれて、いつかは彼らの集落を訪れたいと強く思っていたんです。
あるときの旅番組のことです。すでに決まっていた行き先が、トラブルで急遽変更になりました。そこでディレクターさんが提案してきたのが……
「かなり大変なロケなんですが、アマゾンの奥地でヤノマミ族と暮らすというのは……」
「あ、行きます!!」
ずっと行きたいと思っていたんですから、もちろん即答です。むしろ「行かせてください」(笑)。本来は予定ではなかったところへ運命に導かれるように訪れることができたんです。
2000年1月12日から10日間、ベネズエラのポルベニール村に住むヤノマミ族と暮らした。左写真の右隣は首長のワローエ氏。右写真では親しくなった少年プレマリオンを肩車している。
ヤノマミ族のところで10日間過ごして、最終日には「帰るな。お前はうちの人間だろう。ここに”戻って”きたんだよ」とまで首長にいわれて……彼らとの魂の結びつきを感じました。
だから、ヤノマミの精霊が守護霊だといわれて、心から嬉しく思いましたね。しかもそのとき「これからは裸の仕事が増えますよ」といわれていたんです。その予言も見事に大当たり(笑)。ヤノマミがいろんな意味で導いてくれているのかなと思います。
原田龍二(はらだりゅうじ)
1970年東京生まれ。1990年第3回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』準グランプリ受賞。1992年にドラマ『キライじゃないぜ』(TBS系)で芸能界デビュー。ドラマ、映画のほか、バラエティ番組でも活躍。フジテレビ系「世界の何だこれ!?ミステリー」では座敷童子の宿やUMAスポットを歴訪する”ミステリー道”取材を敢行。
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