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2022年特別企画! 世界を動かすマスターナンバー「22」の神秘/ヘイズ中村

「2」並びの年、2022年。「数」が備えるパワーのなかでも、「22」は強力なマスターナンバーである。現代の魔女・ヘイズ中村が、「22」の魔術的な一面と活用法を解説する。

文=ヘイズ中村

2022年にマスターナンバー「22」を考える

 2022年になってもうすぐ1か月が過ぎようとしている。
 今年は2022・2・22という珍しいゾロ目の日もあることで、さまざまな日時スタンプマニアには、垂涎の時でもあるようだ。

 とはいえ考えてみれば、単なる数にラッキーナンバーだとか忌み数だといった「意味」を持たせるのも、不思議ではないか。
 大抵の場合は「4」が「し(死)」と同じ音だからといった語呂合わせや、イエス・キリストが死んだのが「13」日の金曜日だった、というような歴史上の事件にひっかけた迷信が根拠になっている。あまり合理的ではない習慣だが、現代でも多くのホテルには13号室がなく、日本の病院は如何に近代的な大学病院であっても4号室は作らない。
 このように人の意識の奥深くに根を下ろす数字のパワー、そしてその中でも近年「マスターナンバー」とまで呼ばれているパワフルな「22」の意義について、語っていきたい。

「数」で時空を分かち、操る

 まずはなぜ数字にパワーがあるのだろうか?ーーという根本的な疑問に立ち返ってみよう。

 我々が実態のあるものを数えるために使う数――例えばりんごがいくつあるか、といったこと――はあくまでも便宜上の記号であり、そこに哲学的な意味を見出すことはできない。数がマジカルな力を持つのは、実態の掴めないものに適応されるときなのである。
 例えば空間や時間には本来、何の区分も存在しない。それを人間が数を駆使して細かく区分し、秩序を与えてきたといえるだろう。大昔から人間は宇宙のリズムと自分自身の間に様々な関係があると感じとって、それとのさまざまな関係を作り上げるための指標に数を使ったのである。

 つまり数を使ってこそ、とらえどころがなかった天体の規則正しいリズムを図り、時間と空間を数字で区切って理解し、各々の体や精神に関連づけることもできたわけだ。逆転の発想的ではあるが、数とは元来、宇宙や神々のパワーを人間に結びつけるための呪術記号だった、といえるだろう。
 それであれば、各々の神々に紐付けされた数に相応のパワーが宿るのは当然だといえそうだ。

 そうした数の神秘的なパワーを体系的に研究したのは、他でもない三角形の定理を発見した哲学者ピタゴラスとその一派である。紀元前6世紀ごろに活躍した彼はあらゆる事象には数が内在していること、そして宇宙のすべては人間の主観ではなく数の法則に従うのであり、数字と計算によって解明できるという思想を確立した。そして、和音の構成から惑星の軌道まで、多くの現象に数の裏付けがあることを発見したのである。

 などなど、数に関する彼の膨大な理論を全て論じるには書籍を何冊書いても足りない。ここでは今回の話題に関係する数「22」についてのみ、ピタゴラスの理論を引用していこう。

ピタゴラス。

特別な「11」と忌むべき「2」

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