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実践中の #ムー開運 と #私の不思議体験 ・未遂の思い出/ムーPLUS編集雑記

 ムーPLUSの中の人が、今週の記事まとめなどをしつつ「生きた人間が運営している」ことを示すコーナーです。

巨人から宇宙まで

「古代のアフリカに巨人がいた」話と「星間航行する未来の宇宙船」の話が連日アップされて、さすがムー、岩鬼正美のような打撃ぶりですね。五輪関連の「聖火リレーでなく聖矛継走」記事も仕込んでいます。

 タイ在住の筆者さんによるレポートと、洞窟王・吉田勝次さんも登場です。

開運しようそうしよう

 ところでみなさん、雨宮零先生が案内する「 #ムー開運 」やってますよね? ムーPLUSの中の人も、3/6の瞑想、3/12のマッチ火、3/14の10円玉を実践しました。(3月前半の開運法についてはこちら
 ムー民女優の雛形羽衣さん(劇団ディアステージ)がモニターとして実践していますので、フォローすると忘れないはず。

 3月後半の開運ミッションは3/21、3/22、3/26です。ミッションの中にちゃんと開運の象徴が仕込まれていますので、「いったいこれは?」と思っても、やってみましょう。気持ちのゆとりも大事です。

#私の不思議体験 の投稿に期待!

 開運法のような参加型(ゆるっとSNSにも)の企画はウェブ媒体のいいところ。
 そしてnoteさんといえば「お題」をきっかけに投稿がはかどるプラットフォームです。引っ越してからムーも意識していましたが、ズバリのムー的なお題「 #私の不思議体験 」の募集が始まりました(5/8まで)。

 ムー本誌の投稿体験談「ミステリー体験」は創刊当初から続いている企画ですし、ウェブでもぜひやりたかったこと。note民のみなさんが普段「こんなこと言ったらおかしいかな?」と秘めている体験談、お待ちしています。すでに投稿数が多くて読むのが楽しく、「メニュー」に組み込んでちょいちょいチェックしてます。
 集まった投稿から、ムーPLUSでマガジンにまとめたり、本誌に掲載する……計画もありますよ。


レンタルビデオと公衆電話ーー私の不思議体験・未遂

 というわけで賞金10万円をガチで狙うべく(おいこら)、自分も「 #私の不思議体験 」をご紹介します。

 オチを先に明かせば、体験「未遂」だったんですけどねーー


 思い返すと1998年の夏……いや秋か。1998年7月から1999年3月までの間のどこかで、冬にはなってない季節だったと思うから。という書き方になるのも、映画『リング』がビデオ化されてから自分がその街を引っ越すまで、という後付けで思い返しているからだ。たぶんその時期だよなぁ、という。

 地方から上京し、今はない東急目蒲線の某駅最寄りのアパートで独り暮らしだった学生時代。授業~サークル活動からの帰りに、駅前のレンタルビデオ店にふらりと立ち寄った。ツタヤでもゲオでもない、90年代は珍しくなかった”町のレンタルビデオ屋”で、店主の趣味丸出しのマニアックなラインナップから『妖怪ハンター』とか『鉄男』とかと遭遇できた場所。
 その夜も「なんか変なのあるかな」くらいで寄ったのだけど、気になったのが『リング』。映画の段階で怖い怖いと話題だったのでタイトルは知ってたけど、予備知識なしの未見状態。じゃあこれだと、そんなに迷わず一本だけ借りた。すぐに見るつもりだから一泊二日レンタルで節約。

 家に帰って、『リング』を見たのだけどーー。まぁ、怖かった。

 テレビから貞子が出てくるのって、2020年だともうどうでもいいというか、薄型テレビだとどうなるとか、スマホの画面から小さい貞子を出したいとか、そんなんなってるけど、まったくの初見でリングを鑑賞できてしまった1998年だからね。怖いし気持ち悪いし後味悪いし。まぁリングがどう怖いとかどうでもいいと思うけど。

 インターネットはあったけどPHS持ってたかどうかの時代で、ミクシィ的なものとかSNSもないから、一人暮らしって本当に「ひとり」。
 そんな深夜に、借りてきた『リング』のビデオテープが、劇中の呪いのそれのごとく”ガコン”とテレビデオから吐き出されてきたから、なんだか気持ちが劇中とシンクロしてしまった。
 ラベルも貼ってある、普通のレンタルビデオなんだけど、どうも物体として怖い気がして、そのままビデオを持って返却しに外へ出た。少なくとも家にはいたくなかったし。

 もう店は閉まってる時間だけど、返却ボックスに叩き込めば、大丈夫。何がどう大丈夫かわからないけど大丈夫。

 家から駅のほうへ早足で歩く。
 人通りはないけど、街灯があるから安心。

 ……ん? なんだか音がする。

 前というか、歩いて向かっているほうから。

 ジリリリリ…ジリリリリ……

 電話の鳴る音がする。深夜の路上で。

 ジリリリリ…ジリリリリ…ジリリリリ……

 公衆電話だ。
 電話ボックスの中で、公衆電話が鳴っている。

 うわ……不気味すぎだろ……。
 公衆電話にも電話番号があるから、間違い電話で鳴ることはある。
 それは知ってるんだけど、今、このタイミングで鳴るのはやめてほしい。

 心臓がバクバクする。

 鳴り続ける公衆電話を通り過ぎないと、レンタルビデオ店にはたどり着けない。
 行くしかない。行っちゃおう。
 広くはない道幅いっぱいに距離をとって、鳴り続ける公衆電話を横目に収めながら、ゆーっくりと、通り過ぎた。

 ジリリリリ…ジリリリリ…ジリリリリ……

 公衆電話はまだ鳴っている。

 0時すぎの夜中になにをがんばっているんだ。あきらめろ。間違いなんだから。
 なんて思いながら、後ろからジリリリ…が聞こえなくなるまで歩く。
 駅から10分もない場所に住んでるのに、駅前のビデオ店までえらく遠かった。目論見通り、返却ボックスに『リング』を投げ込んだ。

 これで大丈夫。

ーーという体験をした、記憶がある。
 だけど、実はこの先をよく覚えていない。
 そのまま帰ったのなら、公衆電話がまだ鳴っていたかどうかも覚えていそうなものだけど、その記憶がない。まぁ、行くとこもないし帰ったんだと思うけど。

 でも、思えば『リング』し損ねたのかもしれない。

『リング』の呪いについて、今さらだしネタバレでもないよね……。

 ビデオを見たら、呪われて、7日後に貞子が出てきて、死ぬ。

 いや、もっと細かく。

 ビデオを見る。
 電話が鳴る。
 電話に出ると無言。
 呪われた状態になる。
 7日以内にビデオをダビングして誰かに見せないと、
 貞子が出てきて、死ぬ。

 ビデオを見た後に電話が鳴る。で、鳴らないことが話のポイントになるんだけど。

 あのとき鳴り続けていた公衆電話に、もし、出たら。
 無言だったのかな……。
 今はこんな仕事をしているので、もし同じ状況になったら、もちろん電話に出るのだけど。

 うーん、 #私の不思議体験 、し損ねたかもしれない。


 ちなみに、この記事のトップ画像、こないだ再訪してみた「公衆電話のあった場所」(ノボリの位置にあった)。レンタルビデオ店もなかったし、駅もリニューアルしていた。
 テレビデオを購入した電器屋さんは、まだあった。
 帰りしなに、当時はなかったタピオカを飲んだ。

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