ヒバゴンみやげは実在する! 町おこしUMAとスキー場のファンシー奇跡/山下メロ・平成UMAみやげ
バブルをまたいだ平成は、いわゆるオカルト事象がやんわりと世に受け入れられていた時代でもある。「ファンシー絵みやげ」研究家の山下メロが、当時を彩った”UMAみやげ”の世界をご案内。
今回は目撃から50年を迎えた「ヒバゴン」をきっかけに、雪男や雪山のUMA?を紹介します。
文・写真=山下メロ #平成UMAみやげ
ヒバゴン50周年
先日、「ヒバゴン」のドキュメンタリー番組が放送されました。
でも、そもそも「ヒバゴン」というキーワードが現代で通用するのか不安になっています。「ヒバゴン」とは、1970年に、広島県の比婆山連峰で目撃が相次いだ類人猿型のUMAの愛称です。
比婆山(ひばやま)に生息するとされるために「ヒバゴン」と呼ばれたそのUMAは、広島県で生まれた私にとっては非常に身近な存在でした。
ヒバゴンの目撃がなくなってから久しい1980年代の子どもたちでさえ「それヒバゴンじゃない?」などと話題にしていたものです。
そんなヒバゴン、最初の目撃の1970年から今年でちょうど50年。
つまり今年2020年は50周年記念。ヒバゴンのアニバーサリーイヤーなのです。それもあってドキュメンタリー番組が放送されたわけですね。
子どもというのは、オカルトやUMAにまつわる噂話が大好きです。
むしろ科学的根拠などには興味がないので、世間のオカルトブームが沈静化してもなお尾ヒレを付けて噂話を続けます。先述した通り、広島の子どもたちは1980年代になってもヒバゴンを話題にしていたほどです。
では、この連載でずっと扱ってきた「ファンシー絵みやげ」の中に、ヒバゴンはあるのでしょうか。子どもをターゲットにしている「ファンシー絵みやげ」には、UMA案件が多数確認されています。
もう今年も終わりますが、この50周年の機会にヒバゴンを振り返ってみましょう。
ヒバゴンと雪男
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