日本=ユダヤの蘇民将来大預言! 妖怪アマビエの正体と牛頭天王・モーセの暗号/飛鳥昭雄+三神たける
コロナ禍で疫病を防いでくれると話題になった妖怪「アマビエ」。その正体はなんと、スサノオ命だった‼ 荒ぶる神、スサノオ命は、疫病除けで知られる蘇民将来伝承の神、牛頭天王と同一神だという。
いったい牛頭天王とは何ものなのか? そのルーツを探っていくと、『旧約聖書』にたどり着く。
そこには、日本人に負わされた運命とも深く関わってくるある預言が浮かび上がってきた‼
文=飛鳥昭雄+三神たける
アマビエはアフター・コロナの日本に深く関わっている!
疫病神は突如、現れた。殺戮の天使のように、静寂の中、息を潜めて忍び寄ってきた。
2020年3月、中国の武漢で劇症性の肺炎が発生。瞬く間に広がり、多くの死者が出た。原因は未知のコロナウイルスであることが判明すると、当局は武漢を封鎖。徹底した感染予防の対策に乗りだした。
しかし時は、すでに遅し。感染は国外へと広がり、ついには後手に回っていた世界保健機関WHOがパンデミック宣言を出すに至った。
日本でも感染者が確認され、2020年4月18日、安倍首相は緊急事態宣言を発出し、全国民に外出自粛要請を行った。9月15日時点で感染者は7万5958人、死者は1451人にものぼった。
世界中が新型コロナウイルス禍に包まれるなか、ネットを中心に、あるイラストがアップされはじめた。モチーフとなったのは妖怪。名を「アマビエ」という。アマビエの絵を描いて掲げると、疫病除けになるというのだ。いわば神頼みならぬ、妖怪頼みといったところだろうか。
新型コロナウイルスの感染が広まるなか、SNSでの発信を機に全国的に話題となったアマビエ(京都大学附属図書館所蔵)。
記録によれば、アマビエが出現したのは江戸時代後期。弘化3年4月、すなわち1846年5月中旬ごろのこと。今でいう熊本県、肥後国の沖合に、夜な夜な怪しい光を放つ物体が現れ、騒ぎとなった。
噂を聞きつけた役人が船で近づくと、人魚のような妖怪が姿を現した。妖怪曰く、自分は海中に住むアマビエと申す者なり。今年から6年間は豊作となるが、やがて疫病が流行する。そうしたならば、私を写し描き、その絵を人人に見せよ。そう告げると、妖怪は海中へと戻っていった。
騒動は役人によって江戸にも伝えられたといい、当時の瓦版が残っている。出現報告は1回のみ。アマビエとは聞きなれない名前であることから、民俗学者の湯本豪一氏は「アマビコ」の誤記ではないかと指摘する。
アマビコもまた、海から出現し、疫病を予言する妖怪であり、こちらは複数の目撃報告がある。アマビエ同様、肥後国での出現もあり、その容姿も共通点が多い。海や湖沼から現れる予言妖怪というカテゴリーでいえば、名称も「尼彦」や「海彦」「天日子尊」と同種と考えていい。
海から出現し、疫病を予言するなど、アマビエとの共通点が多いアマビコ(三次もののけミュージアム所蔵)。
疫病神であり、かつ防疫神だったスサノオ命
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