エノク語、将門塚、パラレルワールド/∴[yueni]第2話・超常現象ガイド
謎のオカルトアイドル「∴」の活動が開始された。現在は音声コンテンツにて彼女たちの動向を知ることができる。
ここでは、ムー的な用語になじみのない方々のために、「∴」内の用語を簡単に解説していく。
第2話からは「エノク語」「将門塚」「パラレルワールド」の3つ。
エノク語
「エノキック・シンタックスって何?」
エノク語とは、召喚魔術に用いられた神秘的な言語。16世紀イギリスの魔術師ジョン・ディーと霊媒エドワード・ケリーが天使を召喚した際、授かった謎のメッセージのことである。起源は不明で謎に包まれているが、神が世界創造に使用した言語で、神や天使と会話するためにアダムが使用したという。デタラメなものではなく、1970年に言語学者ドナルド・レイコックがコンピューター分析を行い、独自の文法と構文を持っている、と証言している。
作中ではエノキック・シンタックス(Enochic Syntax)という表記がされている。人工言語であることを強調したニュアンスだ。
将門塚
「ただの石碑だけどね。将門の首はどっちから飛んできたんだっけ」
東京都千代田区大手町にある「将門の首塚」のこと。関東を拠点に新皇を称して朝廷に反旗を翻して討たれ、京都で晒し首となった平将門の首が体を求めて飛んできた場所とされる。第2次世界大戦後にGHQが駐車場を整備する際に首塚を工事しようとして事故が起きた、芸能人が無礼を働いたら仕事を干されたなど、祟り伝説もあるが、関東最強のパワースポットとして親しまれる名所である。
過去の発掘調査によれば、首塚のある場所に将門の首やゆかりのものが収められていはいないようだ。この地にあった古墳が「唱門師」にゆかりがあり、「しょうもん塚」と呼ばれていたことから「しょうもん=将門」にひもづけられた…という説もある。
参考:昭和こどもオカルト回顧録
参考:「平将門と天慶の乱」(乃至政彦)
パラレルワールド
「渋谷なんだけど。なんか変なの! 看板とか言葉とか。変な話だけど、私、パラレルワールドに迷い込んでしまったのかもしれない」
並行世界、並行宇宙など、「ちょっとだけずれた現実世界」や「選択されなかった世界」のニュアンスで用いられるSF用語。異世界、異次元を総称できるワードとしても使われる。
理論物理学では多元宇宙論(マルチバース)が証明されようとしており、並行世界がお互いに影響しあうことでいわゆる超常現象や霊界の解明が進むーーとまでいわれている。
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