ドイツの設計会社の些細なこと~3

日本と海外の図面のスタンダードにはいろいろ違いがあります。

以前、某日本建築家のパリ事務所に所属していました。その時に学んだことですが、各国ハッチの表現が違います。例えばコンクリートの躯体表記は国によってこのように違います。

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日本とドイツが違うのは分かるのですが、お隣の国のドイツとスイスでも表記が違うというのはちょっと驚きました。日本のJIS、JASに当たるのがDINという工業規格になりますが、それに同等なものがスイスではSIAと呼ばれています。日用品の規格から、建築の法規に関係する寸法など、人間が生活する中で取り扱うすべての製品、空間、素材などに関しての規定がされています。建築図面の記号も詳しく指定されています。これはドイツではちょっと有名な話ですが、紙の大きさ(A0,A1など)に対する図面の折り方も決まっています。

日本では当たり前と思っていることでも、国が違うとまた0から学びなおさなければいけないというのは辛いところです。


DIN-Normenリスト-ドイツ工業規格

https://de.wikipedia.org/wiki/Liste_der_DIN-Normen/DIN_1%E2%80%9349999#DIN_10000%E2%80%9314999



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