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乙女ゲー厶に偏見あったけど始めたらめちゃくちゃ楽しかった話

こんにちは。
人生経験として一度は乙女ゲームやってみたいな、女として生まれてきたし、みたいなスタンスで乙女ゲームを見ていたのですがこの度やってみたら驚くほどハマりました。
※大きなネタバレはありませんが一部セリフバレなどゲーム画面のスクショがあります


きっかけ

きっかけは突然きました。

聞いてない!!!!え!?

書き出したら止まらないのでここまでにしますが、まさかモバゲー版と立て続けにくらうとは思いませんでした。
この時にあまりの自分の感情(なんでよ!みたいな運営への憎悪に近い……)に自分自身引いてしまい、依存っぽいのは嫌だな〜なにか新しい事しようかな……せや!乙女ゲームやってみたいとは思ってたんだ!のノリで乙女ゲームを始めてみることにしました。

乙女ゲーム始める前まで持ってた偏見

始める前までに持ってた偏見

  • 「えっ!?男子校に手違い入学!?女子生徒って私だけ!?☆」ってトイレどうすんだろ、職員トイレ?

  • 頭ポン、顎クイ、お前俺のこと好きだろ?

  • 主人公が凄くドジで転ぶからドキドキハプニングがよく起こる

  • 声優さんが好きな人が楽しめるゲームっぽい

凄く偏見だ……私は少女漫画は好きなのですが、それが自分に置き換わるのはあまり好きではないタイプです。
それから乙女ゲー厶は精神的に男性優位なイメージが強く(全くお前は〜頭ポンとか、お前はこれが好きなんだろう?みたいな感じ?)ずっとその状態が自分に向けられるのはな〜という気持ちを持っていました。
※ドSな〜などの煽りが付いた広告を昔よく見かけたからかな?

あと単純に声優さんに興味がなく(アイマスという声優コンテンツと言われるゲームをしていながらライブほとんど見ないほど)声優さんが好きな人がより楽しめるゲームかな……私が声と顔と名前が全て一致して分かるの増田俊樹さんだけだもんな……と思っており、楽しめないものと感じていました。

最初に始めたもの

自分でも調べてみましたがよく分からなかったため、ざっくりとした条件を付けてオススメを質問してみました。

いくつかオススメ頂いた物の中で私が興味を持った一本がこちら

蝶の毒華の鎖

オススメしてくださった方は全年齢版の方を提案してくださったのですが、調べると、かなり表現がマイルドになってゲーム本来の禍々しさが薄れているというのを知り、思い切って18禁の方を買いました。
何が凄く興味をそそられたか、それは
え!?女性キャラとのルートがあるっぽい!?!
これです、これに驚きました!!
後は絵柄がすごく好きなのと瑞人というキャラのビジュアルも好きだった

↑全年齢版の方の紹介サイトです

蝶の毒華の鎖をさっそくプレイ

大筋のネタバレしないように驚いた事を書きますが何も見たくない人は注意してください。
始めの一本がこのゲームで本当に良かった。すごく衝撃的で自分の中の"乙女ゲーム"の価値観が壊されました

びっくりしました。
何と最初の一回目、誰とも恋せずに死にました
オススメされたときに、選択によっては死にますとは言われてたけど誰とも恋せずとは思わなかった。えぇ!?って声出しちゃいました。
驚いてまた最初からやって、気になってた瑞人さんと少し会話できたけど
また誰とも恋せず死にました
本気で乙女ゲーム下手かと思いました。シビアだ。こんなに難しいのか乙女ゲームって。
3回目でやっと瑞人さんとのエンドを回収したが、まさかのBADEND、しかも死です。
どんだけ死ぬんだこのゲーム
でもこのBADEND、ある意味ハッピーエンドのような、メリーバッドエンドな終わり方だったんです。それが凄く良かった。BADEND=ゲームオーバーではないんだなと感じました。

このゲームにおいて何も信用できないセリフ


また、出てくる女性キャラに鏡子というキャラがいるのですがかなり強烈

これは乙女ゲーだよね……?ってなったセリフ

どんな楽しみだよ……
しかも女同士、男同士とか言い出してあれ、これ本当に鏡子さんとのエンドあるのか……?と思っています。
今は瑞人のエンドをすべて回収したところなのですが、瑞人側だけじゃ全ての謎は解き明かせないのが凄いです。例え刺さったキャラが1人だけでも絶対他のキャラもやりたくなる。それだけの面白さと謎に包まれたシナリオです。
そして、瑞人とのいわゆるクリアエンドも見たのですが、個人的には「ハッピーエンドだね!拍手!」とならない終わり方に感じ、考える余地と後味の悪さが余韻になって本当に本当にすっごいゲームだなこれ!?となりました。

そうだね……

絵も綺麗だしBGMも美しく、何もかもが凄くて終わった後の余韻が長引きます。
しかも、本当の意味での解決はまた別キャラで分かるのでしょうから、これ以上の衝撃、BADENDが待っているのかと思うと本当に楽しみで仕方ありません。


王道がやってみたくなった

瑞人さんのBADENDを見たぐらいで乙女ゲーム凄すぎ……となっており、でもこれって多分異色な部類だよなと感じていました。あといきなり18禁から入っちゃったし笑
逆の王道ってどんな感じなんだろうと気になり、長年続いているのやってみようと思い立ちました。
老舗乙女ゲームで知っていたのがアンジェリークとときメモGS。
アンジェリークは以前ファンの方の漫画をTLで見てルヴァというキャラが気になっていたのですがどうやらSwitchではできない模様。

新作がSwitchで出てるらしいけどあまり刺さるキャラがいないのと異世界転生ものは付いていけるか不安だったので消去法的にときメモGSに。

ときメモも見た目で刺さるキャラいなかったんですがPV一発目の男の子の姿勢が独特過ぎて興味引かれました。

なんだよこの姿勢

ときメモGS4プレイ!

結論から先に言うと馬鹿みたいにハマりました。どれくらいかというと、今までSwitchのソフトってフィットボクシングとリングフィットくらいしか持ってなくてスクショも2枚だけだったのですが、それが200枚に増えました。

何がそんなに良かったか、主人公に対する好感度が低〜高になる移り変わり、同じデート場所でも何回行ったかでできる話が違う、ルートというものが正確には存在せず自由に学園生活を送れることが刺さりました。

私は頭が良いキャラが好きな傾向にあるので、秀才キャラとの成就目指してプレイしたのですが、好感度が低い時にテストも低い点数を取ると「(成績の順位が低すぎて)君の名前見つけられない」と言われます。爆笑しちゃった。

優しく辛辣

この秀才キャラ、名前を本多行と言うのですが、彼の性格がとても面白かったし結果彼のことがとても好きになりました。
自分を客観的に見て、それ含めてストレートに物を言い、相手の意見が違ってもそれは1つの考え方と捉え柔軟に受け止めるキャラ。人間性が出来すぎてて驚く。

それはそうね、と笑ってしまったセリフ
このセリフ心にきた。身に覚えがある
この考え方とても好き

当然この子をメインでプレイしてても学園生活で様々な男の子と出会い会話していきます。そこで他のキャラが気になったらその子に方向転換しても良い(最終的に成就できるかは別として)、女友達と親友になって終わっても良い。勉強頑張って一流大学に行っても良いし、バイト頑張ってそのまま正社員になっても良い。

女友達もとても可愛く魅力的

恋愛シュミレーションゲームだけど、恋愛で終わらなくても良いのは斬新でした。

更に、このゲームは平日は勉強や運動などのコマンドを選択して自分の魅力(パラメーター)を上げ、休日は男の子を誘ってデートをするのが基本プレイ動作です。このパラメーターが最終的に足りないと男の子と成就できない。逆にパラメーターが足りててもデート回数足りないと振り向いてくれない。
凄く現実的じゃないですか?自分磨きだけでも駄目だし、デートしてるだけで普段を怠っても駄目。凄いゲームだ……普段から努力する事とある程度の積極性って本当に大事。ゲームでそれを突きつけられるとは思わなかった……

あとこのゲーム、名前を呼んでくれます。びっくりした。好感度が高くなると名前呼びしてくれるのですが、とってもドキドキしました。私に語りかけてる……とっても嬉しい!

乙女ゲームの楽しさ

乙女ゲームに限らず、ノベルゲーム全部に言えることでしょうがちゃんと終わりがあるゲームって楽しいです。私初めて物語を全部読めたゲームかもしれない。
普段はソシャゲぐらいしかゲームをしないので突然のサ終に回収出来ずに終了、もしくは話が広がりすぎて付いていけなくなった、ガシャやイベントカードに付いているストーリーを手に入れているか否か、などストーリーを全て追うって不可能なことが多かったです。
だからこそ全部繋がっていて、いつでも自分のペースで読めるはかなり楽しい。

それから思ったより自己投影せずとも楽しめるゲームだった。
乙女ゲームはプレイヤー=主人公で、必ず私に向かって愛を囁くイメージが根付いてたのですがこれが完全に無くなりました。
今回シュミレーションタイプのゲームもしたのでこれが1番自己投影するのに近いゲームかな?と予想するのですが、それでもある程度主人公の性格が設定されてたので驚きました。
乙女ゲームに対するプレイスタイルによって、ここは大きく意見が割れるのでしょうが、私個人は2人を見守りつつキャラクターを考察したり、キュンキュンしたり、ツッコめたりするのがとても楽しかった。
完全に自己投影しちゃうと、キャラクターが私的に不快だと思う発言や言動をした時点でそのキャラを攻略したくなくなりそうなので、私とは違う女の子は重要だったかも。

けど全く自己投影しなかったというと、そうでもなく私の名前を呼んでくれたりと私に語りかけてくれてる……と感じる部分もあり、やばい引きずり込まれる!な場面も多かったです。
自分が主人公になったり、後ろに立って見守ったりのバランスが凄く心地よかった。

乙女ゲームって思っていた以上にゲーム毎に個性があって、間違えたら容赦なく誰とも結ばれないし、途中が良くても選択肢間違えたら好感度やフラクが折れるの現実と一緒ですね。
だから結ばれたら達成感があるし、様々なエンディング、選択肢による反応でキャラクターに引き込まれて性格や人生が見えてきて好きになっちゃう。やり込みがいのあるゲームだ……
今まではソシャゲのイベントストーリーなど用意されてる話を読んでキャラの深掘りをしていく感じだったけど、自分でキャラと接触して相手のことを考えながら言葉を選んで性格を知っていくの楽しい!
そして自分で結末を作ることができる。つまり自分で彼らの人生を作ることができる
、これが凄く楽しいです。
エンドが1つじゃないからパラレルワールド沢山見れる。BADENDだとしても、それはゲームオーバーではなく1つの人生の終わりなだけなところも面白い。自分で作る少女漫画だ。

今はアプリで手軽にイケメンキャラと出会えるし、基本無料でプレイ出来ることもあって、きっと乙女ゲーム界隈って厳しいのだと思います。(あと恋愛ゲームじゃない、そこが良い!みたいな声もあるし)
でも、ガシャ30連分くらいの値段で5〜6人のキャラで遊べ、その分のスチル(SSRカードイラスト的な)があって、フルボイスで、ストーリーが全部用意されてると考えると安すぎ……と思うのです。
どっちにも魅力はあるのは大前提として、少女漫画読んでてメインキャラより当て馬キャラと結ばれたほうが絶対に主人公幸せだって😭などと感じたことがある方には、乙女ゲームおすすめしたいですね。

乙女ゲームに偏見持ってたけどやってみると180°見方が変わって世界が広がった出来事でした。
まだ2作しかプレイしてないので、全部やりこみ終わったら過去のときメモとバスタフェロウズを買おうかな〜と考えています!

初めて据え置きのゲームで楽しい!を味わいました。これをきっかけに有名ノベルゲームにも手を出してみたいです。

皆様も楽しいゲームライフを!


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