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30年間でプログラマが使ってきたPC約4選

こんにちは、プログラミングを30年以上しているムンペイです。

11歳でプログラミングにハマり、それからいろいろなPCでプログラミングをしてきました。その間、使ってきたPCをご紹介します。


1.NEC PC-9801EX2

自営業で新しもの好きの父が、図面書き作業をデジタル化するために購入したもので、父が仕事で外出している時間帯に私が使っていました(当時小学生)。

Intel 80286 12MHz、メインメモリは640KB、3.5インチFDDを搭載!という機種でした。ハードディスクはついていません(EX4なら20MB搭載)。これでも、当時は最新鋭の一角だったと思われます。

PC98の歴史は割愛するとして、この頃のPC98にはN88-BASIC(86)というプログラミング環境が内蔵されていて、PCを起動するだけで利用できました。もうチョット詳しく書きますと、BASICというインタープリタ型言語の、インタラクティブシェルが起動する状況です。Pythonのシェルを想像いただければ近いです。

で、当時はまだ子供でお金はなく、もっというとPCソフトの購入も今のように簡単ではなかったので、このBASICで遊び始めたのが最初のプログラミング体験になりました。マイコンBASICマガジンに掲載されていたプログラムをひたすら写経していました。

2.IBM Aptiva B65

モデル番号はちょっと記憶に自信がありませんが、高校生のときにとうとう自分専用のマシンを買ってもらったのがIBM Aptiva B65 です。

Pentium (初代です!) 166MHz、メインメモリ32MB、2.5GB HDD内蔵。ATI (現AMD)の 3D RAGE という GPU も入ってます。

今も続くAMDとのCPU性能向上競争が激しかった頃で、MMXなどの命令セット拡張が始まったのもこの頃です。MMXのつかないPentiumなのが最後まで悩んだのですが、数年後にAMD K6-2への載せ替えを行い、長く使いました。

この頃はすでに Windows 隆盛の時代に入っており、C++でGUIプログラミングに取り組みました。また、グラフィックスの高速化が業界の課題になってきていてWinG(DirectXの前身?)で2D/3Dのプログラミングにも挑戦していました。

しかし、今思えばこんな高額な品をよく買ってくれたものです。。バブル経済の頃だったからかも。

3.自作PC(ドスパラ Galleria、ほか)

その後は自作PCです。うろ覚えですが、CPUやメモリはもとよりケースから電源から全部バラバラで買って組み立てたものを1台。その次はバラバラは面倒になって、PCショップが組んでくれるいわゆるホワイトボックスに代替わりしました。黒い筐体でしたが。ここからは自分の給料で買ってます。

ホワイトボックスはCore i7-970だったかなと思います。それも数年使ったあと、Core i7-4770Sにマザーボードごと交換しました。両CPU合わせて12年くらいは使ったと思います。メモリは最初は8GBくらいだったかもしれませんが、引退前は32GBでした。自作PCはパーツを取り替えて長く使える事が魅力ですね。

この頃もC++です。仕事では画像処理などの組み込みプログラムを。プライベートでは遺伝的アルゴリズムを実装したりしてました。

4.Minisforum HX90G

そして現在使用しているマシンです。前述の自作PCはまだまだ性能的には使えるものでしたが、Windows11の対応機種から外れたことを機に引退させました。また、私のライフステージも変わり自作する予算もスペースも情熱もなくなった一方、PCの性能=生産性であるしゲームも多少したいよねと、コンパクトな筐体ながらCPUもGPUもパワフルなマシンということで選んだのがこちらです。机がとても広くなりました。でも、個体ハズレなのか、ちょっとGPUが不安定です(時々ハングする)。

Aptiva の CPU を換装したときの K6-2 以来、20年ぶりのAMDということになったようです。Ryzen 9 5900HXというパワフルノートPC向けのCPUに、Radeon RX6600M というディスクリートGPUを積んでいます。メモリは32GB、SSDは512GBです。

いまは Python ばかりになりました。クラウドに API サーバーやボットを立てて、遊んでいます。

高速マシンを長く使う傾向

振り返るとたったの5台ですね。途中パーツをガラッと換えたこともあるので、感覚的には+2台くらいですが、プログラミング歴30年以上からすると少ないかもしれません。その時その時でそれなりに高速なマシンを選んでいるので長く使えているということも言えそうです。
私も一応、この分野ではプロだと思っているので、道具であるPCの生産性は気を使っています。Core i7 や Ryzen 9 などCPUは(ハイエンドは金額的にさすがに難しいですが)高速だがコスパ良いものを選び、メインメモリも32GBほどと多めに。加えて SSD も重要ですね。これらが速いと快適であるのは「高速なプログラムを書くためのコツ3選」の「3.記憶階層を意識する」をご覧ください。

そして、すべて Windows のデスクトップPCでした。ノートPCも持っていますが、メインマシンは安く高性能が買えるデスクトップです。
Macを買ったことはありません。30年前の日本はNECのPC98一色でしたから、Macは選択肢に入らず、そのまま育ったためですかね。

さて、これらのマシンでいろいろなプログラムを作ってきたわけですが、それはまたの機会に。

これにて御免!

(見出しはUnsplashMd Riduwan Mollaが撮影した写真を使わせていただきました)



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