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リレーバトンパスを上達するためには・・・

リレーの練習、ポイントはどこ?
運動会の練習で、若い先生が子どもたちにリレーのバトンパスを教えていました。しかし、見ていると、どうも指導が偏っている様子です。
先生はもらう側ばかりに声をかけていました。

「もっと手をしっかり伸ばして!」「後ろを見ちゃだめ!」


うーん、違う、違う。その発想ではスピードアップにはつながらないんだよなぁ…。


さらに、先生は「子ども同士で教え合いをしてごらん」と指示していました。これは一見よさそうですが、指導のポイントが明確でないままだと、運動が苦手な子が辛い思いをしてしまうことがあります。そして結局、全体の技術向上にはつながらないんです。


バトンパスのコツは「渡す側」にあり!
実は、リレーのバトンパスを上手にするには「もらう側」より「渡す側」に重点を置くべきなんです。
なぜなら、多くの子どもたちは渡す前にスピードを緩めてしまうんです。これでは、もらう側もスピードを上げられません。大事なのは、渡す側が全速力で走り抜けながらバトンを渡すことです。
たとえばこんな感じで教えてみると効果的です:
「渡す側は、全速力で走って相手を追い抜くようなイメージで! その勢いのまま、バトンを『はい!』って置いていくんだよ!」
渡す側が勢いよく駆け抜けると、もらう側も自然とスピードに乗せられます。結果として、バトンパス全体のスピードが大幅にアップするんです!


実際に教えてみたら…
以前、私が同じ状況で少しアドバイスをしたときのこと。
子どもたちに「渡すとき、全速力で追い越すくらいの気持ちで行こう!」と伝え、練習を少し工夫してみました。たとえば、渡す側がタイミングを見計らう練習をしたり、追い越す勢いを体感するようなメニューを取り入れたりしました。
するとどうでしょう! たった数回の練習で、子どもたちのバトンパスのスピードは格段に上がりました。運動が得意でない子も、「全力で追い抜く」動きを意識することで、自然にリレー全体に貢献できるようになったんです。


先生の思い込みを外すと世界が変わる
リレーの指導は、少し視点を変えるだけで大きな成果を生むことがあります。しかし、先生自身の思い込みが強いと、なかなかその視点を変えるのが難しいのも事実です。

でも、たとえ一部のポイントを修正するだけでも、結果は大きく変わります。「渡す側にフォーカスする」という考え方が広がれば、きっと子どもたちのリレーはもっと速く、もっと楽しいものになるはずです!

こんな考え方を広める場面があったらいいな~。