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クラス全員が一輪車に乗れる奇跡を作る方法

クラス全員が一輪車に乗れるって可能?
学校全体で一輪車に取り組む学校があります。このような学校では、全職員が協力し、時間を確保して全児童に一輪車を教えることで、全員が乗れるという目標を達成しています。
特に、運動会の演技に一輪車が取り入れられている場合、練習時間が増えるため、必ず全員が乗れるようになります。
一方で、自分のクラスだけで一輪車を取り組むのは簡単ではありません。全員が乗れるかどうかは、担任の覚悟と工夫次第と言えます。


クラスで一輪車ブームを起こすには?
クラスにはいろいろなタイプの子どもがいます。誰かが一輪車を始めると、それに影響されて数人がすぐに挑戦を始めます。こうして自然とクラス内で一輪車ブームが起こることがあります。しかし、全員が乗れるようになるには一工夫必要です。
特に出遅れてしまった子どもは、自分だけができないと感じると、最初から挑戦を諦めてしまうこともあります。このような子どもたちのやる気を引き出すには、担任が一緒に挑戦し、クラス全体を巻き込む工夫が求められます。


「担任ができない」のが成功のカギ!


では、具体的にどのように進めるのか。

  1. お昼休みを活用する 出遅れている子を誘って、一緒に練習します。このとき、できる子どもたちにも協力をお願いしましょう。子どもは先生に教えるのが大好きです。その気持ちをうまく利用して、できない子を中心にした練習時間を作ります。

  2. 担任も挑戦する ここで重要なのは、担任自身が「一輪車に乗れない」という状況を演出することです。しかも、本当に乗れない状態を続けるのがポイントです。「先生もできないから一緒に頑張ろう」と励まし、子どもたちと競い合う形で練習を進めます。

  3. 子どもが少し先を行く環境を作る 先生が子どもたちよりほんの少し遅れた状態を保つと、子どもたちは「自分ならできる!」という気持ちになります。この微妙な距離感が、子どものやる気を引き出します。

こうして毎日少しずつ練習を積み重ねることで、最終的にはクラス全員が一輪車に乗れるようになります。担任自身は最後まで「できない」状態をキープしておきましょう。次の学年で同じ方法を使うための秘密兵器です!


全員が達成する経験がもたらすもの
一度、クラス全員を一輪車に乗れるようにした経験を持つと、次からは余裕を持って取り組めるようになります。「いつまでこの状態が続くのか」といった不安がなくなり、長い目で見て計画を立てられるからです。
実際、経験が浅い先生は「最後の一人をどう乗せるか」の見通しが持てず、途中で諦めてしまうことがあります。一方、経験を積んだ先生はこのプロセスを信じて進められるのです。


「できない子」に寄り添う大切さ
しかし、全員を達成させることを目標にする先生は少なくなってきているように感じます。一部の子どもたちが成功しただけで満足し、「この方法はすべての子どもたちに有効だ」と語る先生もいます。しかし、実際にはできない子が感じる悔しさや辛さに寄り添うことが大切です。
できない子が主人公になれる場を作り、全員が成功を共有することで、クラスの一体感が生まれます。このような地道な取り組みこそが、教育現場で求められているのではないでしょうか。


最後に
一輪車の取り組みは、一見すると単なる遊びの延長のように見えるかもしれません。しかし、クラス全員が同じ目標に向かって努力し、達成する経験は、子どもたちにとって大きな自信と成長をもたらします。
担任が覚悟を持ち、工夫しながら挑戦を続けることで、クラス全員が一輪車に乗れる日がやってきます。その瞬間、子どもたちの笑顔と達成感に満ちた姿が何よりの報酬となるでしょう!

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