
小学生に「投げる」を教えるのは難しい
スポーツテストでは走ったり跳んだりすることが一般的ですが、投げる動作は特に低学年にとって難しいものです。子どもたちはボールを前方に腕だけで投げようとし、投げる手と同じ側の足が前に出る「なんば」の動作をします。これではボールが遠くに飛ばないばかりか、目の前で落ちてしまいます。
そのため、子どもたちに体感させるための方法として、紙飛行機を例に挙げることがあります。紙飛行機を飛ばすときに手首の使い方を教えることで、基本的な投げ方を理解させようとする方法です。ただし、子どもたちは同じ側の手と足を前に出しがちです。
そこで効果的なのが、「メンコ」です。メンコを投げるときには、反対側の足を前に出し、体をひねって投げる動作が求められます。これにより、手首の使い方だけでなく体全体を使った投げ方を身につけさせることができます。そして、メンコを投げる遊びは、昔から続く伝統的な遊びでありながら、実は運動能力を鍛える良い機会でもありますね。
このように、遊びを通じて投げる行為を体感させることで、子どもたちにとって自然な形でスポーツ能力を伸ばすことができるのです。
ほかにも、高いところにロープを結んで、その中にリレーバトンを通し、これをなげさせるのも手首の使い方を体感させるのに便利です。体を横向きにすることも教えることができます。
こんなことを知っているのが大事だと思っています。