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特別支援を視野に入れた図画の指導 その4

小学校図工実践 その4

「マグロのセリ市場を描こう」

今回から、子どもたちの絵の段階を最後に表紙してみます。
どんな様子で絵ができてきたのかわかると思います。

では本編です

絵を描く成功体験を共有することで、児童たちは絵を描くことへの自信と興味を深めます。安定した活動を行うために、見学時や準備段階での具体的な配慮が重要です。


見学時の注意点と準備

これはNG指導:

  • 見学で注意すべき事項を保護者に連絡しないこと。

見学時の注意点や準備事項を保護者と共有することで、家庭でのサポートが期待できます。特に事故が起きた場合、事前連絡の有無が対応に大きく影響します。

保護者への連絡内容の具体例

  • 服装と持ち物

    • 漁港では常に魚を洗うために海水が流れています。そのため、運動靴では濡れる可能性が高いです。

「長靴を持参してください」と必ず通信で伝える。

些細な配慮ですが、これが保護者から感謝されることがよくあります。

  • 注意事項の共有

    • 見学中に守るべき約束事や危険箇所について、保護者に簡潔に伝えましょう。

例えば、「作業車には近づかない」「指定された場所でのみ集合する」など。

その他の準備

  • デジタルカメラの活用

    • 見学時にはデジタルカメラでたくさんの写真を撮影します。

    • 同じ構図の写真でも、後で児童たちが絵を描く際に参考として活用できます。


  • 児童の興味に応える工夫

    • 漁港では、子どもたちが拾った物を持ち帰りたがることがあります。例えば、切り落としなまぐろのひれやうろこなど。

    • 許容範囲内で持ち帰りを認めると、絵を描くときに臨場感が増します。そのために、ナイロン袋を多めに用意しておきましょう。


見学の成功が信頼を生む

教師への信頼は子どもの落ち着きに繋がる

ほんの少しの心遣いが、保護者からの感謝や教師への信頼を得るきっかけになります。この信頼が子どもたちを安心させ、活動をスムーズに進める重要な要素となります。

実際の例

  • 靴の配慮

    • 事前に長靴を持参するよう伝えたことで、漁港で濡れる心配が減り、児童たちが見学に集中できた。

  • 持ち帰りの工夫

    • 持ち帰り用の袋を準備したことで、児童たちが漁港で得た物を元に楽しそうに絵を描き、その結果大変満足した。

これらの細やかな準備を心がけることで、見学がより意義深くスムーズに進み、児童たちにとっても楽しい学びの場となります。

では、鉛筆で描きだしたところから始めます。
小学校3年生の1学期、6月初旬から始めました。


写真を見ながら描いているので、人物が空中に浮いているように見えます
マグロの描き方を覚えたところで、頑張ってみたのでしょう。
魚のギザギザが気になっているところが出ています。