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弱小オタクの自作ぬい制作実録_燦然王号編③

こんにちは。あるいはこんばんは。朝っぱらからnoteを見るような猛者は少ないでしょうが、一応おはようとも言っておきます。
「おはこんばんにちわ」という言葉を使っていた時代もありましたが、今となっては「死語」に値するものでしょう。

※調べてみたら”アラレちゃん”が「おはこんばんちわ」という言葉を使っていたようです。ですが、私が用いていたのは「おはこんばんにちわ」でした。

さてさて、Part.1~2を丸々使っても「ぬい制作」にたどり着かなかった私ですが、なんと今回から待望の「刺繡編」が始まります。
いや、まずは裁断から始まるんですけどね。


【ぬいオタクの泣く頃に ~裁断編~】

どん!!!!!!!!!!!!


よ~くご覧ください、お客様ぁん。
こちらが、あの!(皆さんご存じ) Little Closetさんの「カットクロス5mmボア」です。

そうです、これこそが韓国ぬいの特徴である「ふわふわの髪の毛」!
……を実現するボア生地……!!!!!
私が肌に使用している「ぬいクロスボア」の毛足がだいたい1~2mmほど。
ですがこちらは5mm!!長ァい!!!
「たったの3mm程度の差じゃないですか!」と言いたげな読者様もいるのではないでしょうか。
単刀直入に申し上げましょう。

たかが3mm、されど3mm。


意外と手触りが違うのですよ。
例えるとしたら、ベルベット生地の物をさわさわした後にふわふわの毛布に触れた時の感触でしょうか。
もちろん、ベルベット生地の手触りも最高です。なめらかで肌触りがいい。
ですが、その後に毛布を触ってみたら「え、毛足長くね?」となるのではないでしょうか?なりますよね。そういう感覚です。まあベルベット生地と毛布を触り比べたことなんてありませんが。

ぬいクロスボアも肌触りが滑らかで、とても良い感触です。
ですが、5mmボアは違う。
それを大きく上回ってくるのです。
それは正しく「フワフワの、洗いたての犬っころを撫でている」感覚に近しいでしょう。
それぐらい気持ちいい。


そして布の端から零れる毛にガン萎えするまでがワンセット。

5mmボアの肌触りの話はここら辺にしておいて。
そろそろ裁断に移りましょう。

事前に作っていた型紙の写しを当てて、フリクションペンで描き込んでいきます。
※使用している型紙と本については、Part.1をご覧ください。

なんかちょっと汚い!!
左右に気をつけましょう。(左右盲疑いがかかっている人間)

裏側から目印を付けているので、髪の毛の型紙を反転させます。
燦然王号の前髪は「我々から見て右流し」なので、左流しになるように描き描き。

♰地獄の始まり♰


全ぬいツクラー(なにそれ?)が息を呑む瞬間の一つ、「5mmボアの裁断
何が怖いって、「数mmズレただけで作り直し」になるところです。
更に、作るぬいのサイズによってはこのミス1つでボア1枚では足りなくなることもあります。
そう、場合によってはもう一度注文し直すことになるのです。
住んでいる地域によっては届くまでに一週間近く経つこともあります。
つまり、

財布と時間とやる気に大打撃を食らいます。


5mmボアは1枚400円。ついでに、1回につき4枚しか購入できません。
で、そこに上乗せされる送料
4枚きっかり買うとなると、本体だけで1600円。学生にとっては結構痛いです。家族からの視線も痛い。
「お前金欠って言ってたよな??」という視線が。
これは、必要な出費ですよ……

まあまあ、お金の話はさておき切り終わりましたよ。
そこそこいいのではないでしょうか。

あっ

オ゛ラ゛ァ゛ァ゛ン゛!!!!!!!!!!!

み゛ん゛な゛は゛事゛前゛に゛コ゛ロ゛コ゛ロ゛用゛意゛し゛て゛お゛こ゛う゛ね゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛え゛゛゛


ほつれより私のほうが強いので、どうにかなりました。
収まりもいい感じ。しかし次も難所……

そう、布2枚と刺繡シートを挟む作業
これがなかなかに大変でして!!全然思うように挟まれてくれないのです!
布のくせに生意気だぞ!!!!

一々写真を撮っていられないので、完成形だけ貼っつけます。
確か7~8回はやり直したような……それでも早い方。
……が、ここであることに気付きます。

ファーがはみ出すぎ……!!
これではお目目を刺繍するときにファーが挟まってしまいます。
……仕方ありません。せっかくうまいこと収めることができたのですが、このまま刺繡するわけにもいきません。
おでこにマチ針を刺し、刺繡シートを確認しながら少~~~しずつカットしていきました。

まっすぐ撮れよ!!!

そんなこんなで完成したのがこちら。
うん、なかなかいい感じ、
両脇の余っている部分は完成後にカットします。

……さて。
これで粗方準備が完了いたしました。
すなわち……ついに……

大刺繍時代の幕開けです!!!



【ぬいオタクの泣く頃に ~刺繡編Part.1~】

皆様、お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。
満を持しての刺繍パー、え、早く本編に入れ?すみません……

◇どこから縫う?

まず一番最初に決めなければならないのが、最初に縫う場所。
今回は髪の毛の内側のラインから縫い進めていくことにしました。
理由は5つあります。
 1.髪の毛と刺繡シートがズレるという地獄を避けたい
 2.浮き防止のためには広い範囲を縫う必要がある
 3.目などのポイントから縫い進めると髪の毛の図案とズレる可能性がある
 4.一番楽しい部分(目)から進めると後々面倒臭さで萎える可能性がある
 5.手を慣れさせるため
などなど。

一番は刺繡シートとのズレへの恐怖でしょう。
シートとボアがズレたらまたやり直しです。それに、ある程度刺繡が進んだ頃にやり直しとなるともうやる気が無くなるどころの騒ぎではありません。
もう刺繡なんてこりごりだ~!とすべての道具を薪にヤケクソキャンプファイヤーを始めるかもしれません。ハローダイオキシン。

そのため、髪の毛の、それも内側を真っ先に縫うべきだと判断したのです。
そうそう、前回のnoteで「髪の毛は最後に縫う」と言いましたが、あれはサテンステッチをする時の話です。
下縫いでは一番最初に縫います。
あと、髪の毛の下縫いは広範囲でなの、しつけ縫いのような役割も果たしてくれると期待しています。

そんなこんなで縫い終わりました。

意外とすんなり終わってびっくりしています。
というのも、没となった前回の刺繍のときは髪の毛の下縫いが全く終わらなくてキチゲが溜まって大変なことになっていたからです。
まあ、私の腕が上達したとかそういう話ではなく、単に一針の幅を広くしただけなのですが。
この刺繡を始める前に、ぬい界隈の大御所の方の動画を見ていたのですが、「下縫いは隠れるので、幅を広めに取っても大丈夫です」というコメントが。
そ、そんな……早く、知りたかった……
と、膝から崩れ落ちそうになりませんでしたが、先に見ておけばよかったという後悔はあります。

一番縫うべき場所を縫い終わったので、次はどこを縫うか悩んでいます。
引き続き髪を縫うか、目元に移ってしまうか。
皆さんはどちらを選びますか?まあ私は髪の毛を縫うことにしたんですけどね、お客様ぁん。

……なんか情報量が(悪い意味で)増えてる……
と思ったら、刺繡した部分に皺が寄っていました。
力入れすぎ!!!!ゴリラすぎる。
まあ、なんやかんやあって髪の毛の下縫いはできたので良いってことにしておいてください。して。

前髪の下縫いだけで1時間ほどかかってしまいました。
普通に疲れたので今回はこの辺で終わりたいと思います。
それでは、また近いうちに会いましょう。ばいば~い


追記
刺繍編ってどれくらいで区切って投稿すればいいんですかね。
この調子だとPart.20は行きそうなんですが……
まあ実録は多ければ多いほど良いって古事記にも書いてあるので、気ままにやっていきます。

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