インド映画ファンによる、初の自主上映会~富山・ほとり座
弊社配給のインド映画『響け!情熱のムリダンガム』、自主上映を「積極的に」受け付けます!という告知ページを3月に出しました。
すると、嬉しい! さっそく、この映画を観て映画のファンになってくださっていた北陸のファンの方々から、「富山インド映画クラブ」を立ち上げて、自主上映会をしたいとお問い合わせをいただき、1ヶ月後には上映会が実現しました。 しかも、地元・富山市の「ほとり座」さんも、協力してくれての上映会になりました。
上映後のトークにお招きいただきましたので、富山行きました。そうしたら、ロケ地探訪もしたいよね!
インド映画(タミル映画)ロケ地探訪
富岩運河環水公園
上映当日4月14日の午前、富山駅に着いてまず向かったのは駅北側に歩いて10分弱の富岩運河環水公園。11年前の今ごろ、南インド・タミル映画が28年ぶりの日本ロケを行ったのが富山県。その後数作の富山ロケ作品が続き南インドで公開されました。
その中のひとつが、『響け!情熱のムリダンガム』ピーター役のG.V.プラカーシュ・クマール主演の『Pencil』(2016)。ピーターが『響け!情熱のムリダンガム』を撮る3年前に富山に来て、富岩運河環水公園で踊ってたんですよ!
↑ 1:58あたりを見て!
橋は見えたけど、桜の花見をしながら橋のこっち側?あっち側?右側?左側?とウロウロすること約20分。みーつけた! Pencil収録スポット。
G.V.プラカーシュの踊った場所を確認できて安心したところで、まだまだ花見をしつつ、11年前の28年ぶりのタミル映画ロケスポットも確認して回るのですよ。
この映画では公園内にいくつも踊ったスポットがあるのだけど、ここでは2箇所ご紹介。
↓ 3:35〜のところ!
↓ 3:48〜!
橋の脇にある、世界一美しいスタバとして認定されたスタバは、入ってみたかったけれど大行列だったので今回はパス。
想定滞在時間を大幅にオーバーして、富山駅南側の、ほとり座の方向へ向かいます。
富山城址公園
富山駅からは、ほとり座は徒歩約20分。
途中、富山城址公園が右手に見えます。
11年前の今ごろ、その28年ぶりのタミル映画日本ロケをどうしても見たくて、北陸新幹線がまだ開通する前の富山に、1日撮影見学に行きました。その時に訪ねたのが富山城址公園です。↑の動画で、1:13〜のところ!
↓その時の目撃レポ日記
この日、何人かのほとり座上映の参加者さんも、インド映画聖地として富山城址公園や富岩運河環水公園を拝んでいたようですね。(togetterまとめ参照)
ムリダンガム上映時刻が迫ってきたので少し佇んで移動。
ほとり座そばの南インド料理店Kushiに寄って急いでお昼ごはん。
時間ないので、軽めに、「プレーン・ドーサ」にしてみるか、と思いきや…
軽めに、マサラ・ドーサを避けてプレーンなドーサにした、つもりだったのがまさかのボリューム。びっくりしたけど、でも完食しました。ごちそうさまでした。(ムリダンガム上映のちらしも置いてくれてたそうです。ありがとうございます!)
ほとり座自主上映会
ほとり座に着きました。受付がとっくにはじまっていました。
お花見日和だけれど、予約なしの当日飛び入り参加の方もたくさんいらしてて、客席はとても賑やかになりました。ありがたい…
忙しい間を縫って、ほとり座の瀬尾さんが、ほとり座の沿革や今回の自主上映実現の経緯などをいろいろ解説してくださいました。
富山インド映画クラブ員におススメされた、ほとり座自家製クラフト・コーラを飲みながら客席に。
富山インド映画クラブを立ち上げたmocoaさんによる、応援上映の前説があり、上映スタート。
最初の曲「それ行け!ピーター」(Peter Beatu Yethu)で、席を一人立ち、二人たち… 10人以上の人がスタンディングで踊ってました。
ピ、ピ、ピーター… よかったね!!!
その後も、客席からいろいろな太鼓の音やら歓声やらが楽しそうに響き、息を呑むような場面はそんな空気がもちろん流れ、クライマックスのコール&レスポンスはピーターへの応援が最高潮になりました。
くぅうう〜。
上映一年目の2022年、5~6回ほど応援上映を実施して立ち会いました。
あの頃はまだこの映画を見たことがない人が多くて、「初見で応援上映はやめときます」と避けられてしまったりしていました。来た方は初見であっても、応援上映だと拍手がいっぱいできてよかった、などと大多数の方が満足したという感想を寄せてくださいました。
でもムリダンガムで応援上映をやって集客が上がったのかというと、そうでもないなというのもあり、2023年以降はこちらからは特に提案していなかったのでした。
2023年以降は、長野県の上田映劇、鹿児島県のガーデンズシネマ、新潟県のシネ・ウインド、横浜のシネマ・ノヴェチェントが応援上映やマサラ上映をやってくださっていたのですが立ち会えなかったので、今回、ひさしぶりに応援上映を観たのでした。
インド映画やイベント上映の楽しさの認知度があがったということはもちろん、ムリダンガムの動員数も1万人を超えて、
こんなにピーターを応援したい人が増えたのか…
時の流れを思いつつ、もう、感動するしかないですよね(泣)
あと、「ほとり座でムリダンガムを観たいから」と自主上映を引っ張ってくださった方々の気持ちがよく分かりました。本当に、しみじみと音がよかったです。
ほとり座に着く前に富山ロケスポットに寄ったものだから、もう富山ロケのことばかりついしゃべってしまいました。もしかしてこの映画のことよりもいっぱいしゃべってたかも???
ピーターことG.V.プラカーシュも来たんだから、いいよね!?
(いや、脱線してムリダンガムの話が手薄になるかもしれないことを見越して、リーフレットを作って持って行った、という説もある…)
和やかに上映終了後、たくさんの方が、私のところまでわざわざムリダンガムの感想を伝えに来てくださいました。ありがとうございます、ありがとうございます。
いろいろな情報交換もあり、富山の隣接県である石川や福井でもムリダンガムを上映するにはどうしたらいいか?の議論も出て(まだどちらの県でも未上映)、何かがまた転がり出した雰囲気。
そして、mocoaさんの「富山で撮影されたインド映画を集めた富山インド映画祭をやりたい」という野望が、しっかりと富山インド映画クラブとほとり座で共有されました。(トーク中にも少し触れたので、参加者の皆様も証人です!) ので、今後の展開が楽しみでたまらなくなってきましたよ。
インド映画ロケ地がたくさんあり、ほとり座というとても素敵な映画館もある、インド映画の聖地、富山。これからもさらに発展し、盛り上がることを願っています。またピーターが北陸に、富山に、戻ってこられる機会もあれば嬉しいです。
ご来場の皆様、上映に携わった関係者の皆様、本当にありがとうございました! また富山行きます!
それから、まだまだピーターとムリダンガムは全国各地を回りたいので、自主上映会の企画や劇場様への上映リクエスト等、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
P.S.
翌日は、五箇山でロケ地巡りをして帰りました。五箇山のことはまた別途。