気持ちだけを取り出そう
自分の気持ちがわからない人たち。
感情スキルが低い人の特徴として、「あなたはどんな気持ちになったの?」と聞かれてもなかなか答えられない。ということが言えます。
自分の感情を口にすることが恥ずかしい。
自分の感情を口にすることは幼稚なことだ。
などいろいろ理由はあると思いますが、理由はさておき、この感情「認識」を普段から無意識に遠ざけていると、本当に自分の感情がわからなくなってくるんです。
感情が生活から消えると、それはそれで楽な気もするのですが、残念なのが、「楽しい」や「嬉しい」も一緒に消えてしまうものなんですよね。
息子くんを見ていると、
毎日自分が興味あることをして笑って
嫌なことがあったら怒って
悲しかったら泣いて
をしているので、きっとぼくも昔はできていたんだろうなと思うわけです。
大人になっていく過程で錆び付いてしまった自分の感情センサーを復活させるために、僕はノートしたりいろいろやってきましたが、ある意味リハビリテーションみたいなもので、ある程度続けていると感情のセンサーが蘇ってくると思います。
みなさんも自分の感情を知るために何か取り入れていること、感情ケアのためにやっていることがあれば、教えてください。
「気持ちがわからない」は散らかった部屋と同じ
自分の感情認識が苦手になってしまった人というのは、例えるなら「散らかった部屋」みたいなものです。
例えば車の鍵を探していても散らかっているのでなかなか見つけることができません。
見つからないので余計に困惑したりイライラしたりします。見つからないのが誰のせいかもわからないのに周りに八つ当たりしてしまいます。
それと同じで、本当はモヤモヤしたのに自分の気持ちがすぐに見つからないがために、どうしたらいいかわからずに拗ねてしまったり、周りにケンカ腰になってしまう、というパターンがよくあります。
これは、「散らかった部屋」に住んでいることが問題で、ちょっと整理してあげるだけで変に拗ねたり八つ当たりしたり済む場合が多いんです。
気持ちだけを取り出すトレーニング
感情ケアをしていくときに、初めのうちは「そもそも自分の気持ちがわからない。」ということが多いのですが、そういうときに限って、普段やりなれている「思考」に脳の意識をむけてしまいがちだと思います。
モヤモヤした。
↓
モヤモヤしたのはなぜだろう?
というように原因分析であれこれ妄想してしまったり。などがこのパターンになります。
ここで、ぜひ取り入れて欲しいのが、「モヤモヤの中から、気持ちだけを取り出す」練習になります。
例えば旦那さんの帰りが遅くてモヤモヤした。
ということがあった場合に、
「なぜモヤモヤしたのか?」(思考)
ではなく、
「そのモヤモヤとは、どんな気持ち?」(感情)
を取り出して、ノートに書いたり呟いてみるんです。
例えば、
イラッとした
ざわざわした
心配になった
不安な気持ちになった
怒りが湧いてきた
.etc
などです。
「何に?」「何が?」「なぜ?」という細かいことは二の次で大丈夫です。
まずは、モヤッとしたときに、感情認識と特定ができるようになる練習だと思ってください。
これができていない時が「散らかった部屋」なら、できるようになった時というのは、「車の鍵の置き場所は大体決まっていて、どこを探せばいいか当たりがついている部屋」と言えると思います。
このように変化するだけで、瞬間的に拗ねたり八つ当たりする必要性がかなり薄れていったりすると思います。
ぜひ試してみてください。
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