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刹那的なカンジョウを自覚するトレーニング
感情に飲み込まれそうな時
強い感情が溢れ出て、今にもその感情に飲み込まれそうな時はありますか?
例えば激しい怒りや、悲しみだったり、不安だったり、このままどうにかなってしまうのではないか?と恐怖すら覚える様な。
そういう時って苦しいですよね。苦しいけど抜け出し方が分からなくて同じ沼にハマっていくような。行き場のない感覚というか。
ぼくも以前、強く激しい感情に飲み込まれそうな時が1年に何度かありました。
そういうときは、
・言葉にできない苦しさがただ深いため息になったり、
・やり場のない怒りで自分の胸が串刺しになる様な痛みだったり、
・怖さで顔も体もカチカチに硬直してしまうような感じだったり、
もうなんというかどうしようもなくなるときで、しんどいです。
そういう、
・感情に飲み込まれそうな時
・もうすでに感情に飲み込まれている時
というのは、
暗く狭い部屋に閉じ込められて、時間がなくなってしまった様な空間にいるようなものだと思うんです。
時間がなくなってしまう感覚というのはよく言えば没入です。何か楽しいことに集中しているとき人は時間を忘れますよね。
同じ様に、強く激しい感情に飲み込まれている時もまた、時間の感覚がなくなりその感情に溶け込んでしまっている状態、なんだと思います。
感情の満ち引きを感じるトレーニング
感情に飲み込まれている瞬間、その人には「時間がなくなる」のであれば、ぼくは逆にその「時間」を戻してあげることで、感情に飲み込まれにくくなると思うんです。
これから書く方法を、是非試してみてください。
【5分前】の感情からの変化を観察するトレーニング
例えば強い悲しみが湧いたとします
もう世界の終わりだと思う様な強い悲しみです
涙が溢れ出て胸が苦しくなります
受け止め様にも受け止めきれません
心が弾けそうです
辛いです
その時にこのトレーニングを思い出してください
今弾けそうな心は、まさに「今」の心です
今の感情に縛り付けられている時、心から時間が消えています
心から時が消えると、感情に心が縛り付けられて身動きがとれません
そこで、心に「時間」を戻すために、こんな風にしてみます
「5分前、自分は何を感じていただろう?」と考えてみます
いまよりもその感情の強さは小さいものだったということがわかります
この「5分間の間」に、「感情」が「変化」したということがわかります
潮の満ち引きで言うと、満ちてくる時の「変化」です
そうしたら、「今現在」の「感情」ではなく、「変化」したということを実感してください
これは「感情」は「変化」するものだということを実際に実感してもらうためです
こうして「変化」を感じると心に「時間」という概念が復活します
そうしているうちに、8〜18の間でも、自分の感情が「変化」していることに気づきます
激しく強く張り裂けそうだった心、感情のピークから、少しだけその感情が小さくなっていました
その「変化」もまた同じ様にしっかり実感してください
潮の満ち引きで言うと、引いていく時の「変化」です
合言葉は、「5分前の気持ちって?」です。たったこれだけで強く激しい感情に飲み込まれにくくなると思います。
できれば、普段の感情ケアの中に、このように「変化」を観察して実感するトレーニングを混ぜてみましょう。
ちょっとしたモヤモヤが沸いたときに、「じゃあこの5分前の気持ちって?」と考えてみるんです。(→モヤモヤしていなかった)
そしてすこし落ち着いてきたと思ったときに、今度はさらに「じゃあこの5分前の気持ちって?」と考えてみるんです。(→モヤモヤしていた)
その落差・ギャップ・変化を感じてほしいんですね。
これができるようになると、感情は決してなくなったり消し去ったりすることはできない代わりに、良くも悪くも変化する刹那的なものであると言うことが実感を持って理解できる様になるはずです。
さらにいうと、その「変化」の間に自分は何をしていたか?を記録したりすることによって、どうしたら自分の感情が静まりやすいのかもなんとなくわかってきます。
永遠と刹那の二者択一を使い分ける
人が永遠を感じるときというのは、時間という概念を忘れているとき、つまり何かに没入しているときです。
それが幸福だったり楽しいという瞬間なのであれば、まさに永遠に続けばいいのにと思うほどかもしれませんし、本望ですね。
ただ幸福感情も悲しいかな、永遠には続かないということを日々の生活で実感している人は多いのではないでしょうか。
では辛い、や悲しいなど、ネガティブな感情はどうでしょうか。ネガティブな感情はその強度ゆえに、ことさら「永遠に続く」と思ってしまいます。辛い時は辛いという激しい感情に没入しているからです。
この没入が覚める、『時間』という概念を復活させるためのトレーニングが今回紹介した方法になります。
楽しい時に明日の仕事の話を持ち出すのは野暮ですが、辛い時にそれが刹那的なものだと自覚するというのは、永遠と刹那を、欲しいタイミングで自ら選択できるようになるということ。
ぜひ試してみてくださいね。
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