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ありがとう!!!僕はたくさんの誰かのコピーです!!!!!

先日、46歳になりまして。40歳を過ぎてからは過去の自分が想像もしたことなかった年齢に突入し、思えば、日々が悶々であり、日々が成長であり、落胆と発見の繰り返しでした。

音楽業界・エンタメ業界という何やら楽しげな世界でのサラリーマンを20年ほど経て、独立したのが2019年1月。11月には会社もつくってみた。

自分のことを見つめ直すなんって機会はなかなかないけど、誕生日くらいは、と今年はなぜか思い、ここ数日、愛犬の散歩しながら、ぼんやりと考えた。散歩は頭をクリアにしてくれます。

昔(といっても20代の頃とか??)はオリジナルであろうとしたし、何かの世界でトップになりたいと思った時もあった気もするが、世の中を知れば知るほど上には上がいて、あー、この世界でのトップは無理だな、と、どうやら諦めは早い方で諦めることばかり。

学生の頃はスポーツやってもゲームやっても勉強しても、変に器用な性格なのか、まあまあそこそこ早い段階でいい感じにはなるけども何かの1位になったことは記憶上、1度もない。

今思えば、流され流され流されまっくってここまで生きてきてしまっているのだ。

仕事にもなった音楽は、中学生時代、竹之内くんが作ってくれたカセットテープに入っていたある1曲がその後の人生に大きな影響を与えた。のちにそのアーティストと仕事することにもなった。

当時の彼女が俺の全く興味のない音楽聴きまくっていて、そのグループのエピソードが、30年後くらいに、とある音楽ライターと共通の話題になったりもした。

30歳くらいのとき、映像の仕事から、宣伝の仕事に職種を変更することになり、うっそ?って思ったけど、超尊敬していたちょっと年上の女性の上司に、どう思います?って聞いたら、いいんじゃない?って笑ってたから、まいっか、ってそこも流された。

そんな風に流されてばかりの46年。友達に流され、会社に流され、テレビに、ニュースに、SNSに、流されている。ここまで流されると、流され方にも自分の流儀がありそうだ。

20代の頃とかは、同年代ですごい才能を持っていたり、どんどん成功してる人がいたりすると、それに嫉妬したり、その凄さを認めきれないような幼い心もあったような気がする。ある意味自分への妄想的期待値が高かったんだろう。

いつの頃か、僕は誰かの何かを真似することを覚えた。何がきっけかは覚えていないけど、何かイケてる誰かの真似をした。上手くいってる人の真似は、上手くいくためのお手本だ。お手本をなぞるのは、5歳の娘でもやっている基本だ。

たくさんなぞる、たくさん真似る。

インターネットの時代、SNSのこの時代、イケてる人はたくさんのお手本を見せてくれている。Twitter、Facebook、YouTube。

そして幸せなことに、気付けば僕の周りにはイケてる先輩や尊敬すべき後輩がたくさんいる。そんな先輩後輩を真似しないわけにはいかない。一番真似した時はプレゼンの時の話し方のテンポまで真似してみたこともある。

例えば、この本、あの本、全部イケてる先輩や尊敬すべき後輩が教えてくれたり彼ら彼女らがシェアしてくれた本だ。イケてる人が読んでるんだから、イケてない自分が読まないわけにはいかない。即Amazonだ。読まなくてもいいのだ、まず買うのだ。

音楽もそうだ。音楽業界にいながら僕の音楽偏差値はかなり低い。

感度の高い誰かのおすすめを聴き続けなければどんどん置いていかれる。例えば、友人のふくりゅうくんがキュレーションしているプレイリスト「キラキラポップ・ジャパン」などは僕をいつも最新次世代の音楽へと心地よく流れ運んでくれる。おすすめ。

15年くらい音楽業界でWebやデジタルを専門にやっていると、いろいろな素敵な情報を結構早い段階で入手できる。コンフィデンシャルな情報や誰かのノウハウなどはもちろん話してはいけないのは当たり前なのだが、世に出ているけど、まだ一般にしられていないニュース、サービスなどは、どんどん仲間にはシェアした。イケてる先輩がそうしてたから。

ご縁の連鎖も忘れてはいけない。尊敬する後輩に岡田くんてゆうのがいるんだけれど、彼は本当に人をつなぐのが上手い。真似ようとしても真似れないくらいの特殊能力だ。

よいインプットは、よいアウトプットから。情報も人も巡り巡るのだ。メビウスの輪のように。

企画を盗むのはダメ絶対なんだけど、企画を借りるときは企画主に正々堂々とお願いしましょう。大半は優しく企画を貸してくれます。そんなときはちゃんと引用元を明記すること。©️誰々。と。流されているの流されないふりはよくない。

例えば僕はA&Rの仕事ってなんですか?と聞かれたら、元avexの原田さんの言葉を引用させてもらっている。これもFacebookで引用させてもらうと数年前にメッセした。覚えてらっしゃないかもだけど。

A&Rの仕事とは
常に新しい音楽の開発と紹介である

学生時代にCGを学び、20世紀のうちにMacintoshと出会うことが出来た幸せ者なのですが、最初に就職した会社のCG部門の長はパソコン通信とかインターネットとか詳しくて、結構早い段階からメールだったりブラウザだったりを活用させてくれた。その結果PowerMac 7500でエロサイトを中心としたネットサーフィンを覚え、VAIO C1の登場でインターネットを通じた「出会い」を仲介するウェブサイトに流された。

そうやってネット文化に流された行先として、それが仕事になり、そして感じたことは、どのプラットフォームも最初はとても平和でハッピーな世界なんだけど、だんだんと誰かが嫌な気持ちになるコンテンツが増えて行く。リアルの世界もそうなんだろうけど。

でもネットはたったひとりの出来事が世界を一変することだってあるほどボーダレス、良いことも悪いことも。だからこそ、自分がやること、自分たちが企画したことで、たったひとりでも嫌な気持ちにならないようにしたい。

最近は自分が欲張りすぎると、誰かが嫌な気持ちなる可能性が高くなる、そんな気がしている。そんな欲張りな自分には流れはこない。自分の欲望のままにメールを送ると返信は来ないことをあの時「出会い」を仲介するウェブサイトで学んだのだ。

そして、とある事務所の代表が話してくれた好きな言葉がある。

基本全て神対応

神!!!!!

神対応!!!!!

優しいインターネットはみんなが望んでる世界だろうし、これからのテクノロジーは心が動かす。逆襲のシャアもエヴァンゲリオンもサマーウォーズもそうだったように。

その時もイヤイヤだったかもしれないことも、押し付けられた不得意な分野も、46年の間に、だんだんとそれぞれが繋がってきている摩訶不思議。映像、3D、DVD、ネット配信、宣伝、SNS、独立。すべてが結局繋がった。唯一自分の長所だと思うのは、興味がなくても関わると決めたら愛情を注げること、だろうか。そこは親に感謝。

46年分の誰かに流され、誰かに影響され、イケてるあの人、尊敬するあの子、の一部を少しづつコピーさせてもらったようだ。

本当にイケてる人はこうゆうことを20代で気づいていたりするし、または、そんなことする必要のないぶっちぎりの才能の持ち主たちにもたくさんいる。

そんな人に出会うと本当に尊敬するんだけど、まあ元気に生きれたらまだ50年もあるかもだし、自分には自分のペースで、と思えるようになったのも、ほんと最近の出来事。

そして、人の繋がりは2周目に突入し、あの頃出会ってた人やニアミスした人、同じ場所にいた人が、不思議なご縁で繋がりはじめているみたい。フォローフォロワーもしかり。仮想も現実も裏返りはじめた。最近はそんな出来事ばっかり。46年間に出会ったみなさん、すれ違ったみなさんにマジで感謝している。

感謝してます!!!
僕はたくさんの誰かのコピーなんです!!!!!

She is here and he is there
in the human system
I am here and you are there
in the human system

すべて個人の見解です。あしからず。誕生日ありがとう。

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