【文法】形容詞を制する者はスペイン語を制す！ルールと練習問題で学ぼう
スペイン語を学ぶ際に避けて通れないのが形容詞の使い方です。名詞を修飾する形容詞は、性や数によって形が変化するため、最初は少し混乱するかもしれません。しかし、基本ルールを覚えれば使いこなせるようになります。この解説では、形容詞の変化や位置、不規則な形容詞について詳しく説明します。
尚、今回の解説する内容はスペイン語検定6級相当(DELE A1)です。
1. 形容詞の基本ルール
形容詞（Adjetivo）は名詞を修飾し、その性質を表すものです。必ず名詞の性別（男性・女性）と数（単数・複数）に一致させる必要があります。 形容詞は以下の３種類に大別できます。特に着目してもらいたいのが、-oで終わる形容詞で、修飾する名詞の性に合わせて変化します。
2. 形容詞の変化
では、少し詳しくスペイン語の形容詞の変化のさせ方（正しい使い方）を見ていきましょう。
性による変化
男性名詞には男性形の形容詞を使い、女性名詞には女性形を使います。尚、英語と違って、スペイン語の形容詞は原則名詞の後ろに置きます。
Un perro bonito.（かわいい犬）
Una casa bonita.（かわいい家）
数による変化
名詞が複数の場合、形容詞も複数形になります。
一般的なルール:
母音で終わる場合: -s を付ける。
子音で終わる場合: -es を付ける。
例:
Los perros bonitos.（かわいい犬たち）
Las casas bonitas.（かわいい家々）
Problemas difíciles.（難しい問題）
色々使い方を書きましたが、間違えているとなんとなく書いたときや発音したときに「座りの悪さ」のようなものを覚えると思いますので、間違いに気づきやすいのが形容詞の学習の良いところかもしれません・・。
3. 形容詞の位置
さて、スペイン語では形容詞の位置によって意味が変わることがあります。基本的には修飾する名詞の後ろに置きますが、強調や特別なニュアンスを伝えるために名詞の前に置く場合もあります。
名詞の後ろに置く場合
名詞の客観的な特徴を述べる。
Un coche rojo.（赤い車）
Una ciudad grande.（大きな街）
名詞の前に置く場合
詩的表現や感情を込めたニュアンスを持たせる。あまり使われませんが、あえてスペイン語検定など試験では出たりします・・
Una gran ciudad.（偉大な街）
Mi querido amigo.（私の親愛なる友人）
4. 不規則な形になる形容詞
一部の形容詞は例外的に、名詞の位置や性・数によって形が変わります。ただ下記の表にあるものを覚えておけば、ほぼ網羅できます。数も少ないので、覚えていきましょう。
例:
Un gran hombre.（偉大な男性), Un hombre grande (大きい男性)
Un buen amigo.（良い友人）
El primer día.（最初の日）
5. 形容詞を使った練習問題
それでは最後に問題を解いていき、スペイン語形容詞の文法を腹落ちさせていきましょう。
以下の文で適切なスペイン語の形容詞の形を入れてください。
Tengo un coche ______ (bonito).
Compramos unas flores ______ (hermoso).
La tarea es muy ______ (fácil).
Es un ______ (gran / grande) problema.
Mis amigos son ______ (inteligente).
Es el ______ (primer / primero) libro que leo este año.
解答と補足説明：
bonito: 名詞 "coche"は男性単数形なので、形容詞も男性単数形
hermosas: "flores"は女性複数形
fácil: "tarea"は女性単数形ですが、この形容詞は性によって変化しないため、元の形
gran: "problema"は男性単数形。形容詞 "grande" は名詞の前で短縮形 "gran" を使います。
inteligentes: "amigos"は男性複数形。
primer: "libro" は男性単数形。"primero" は名詞の前で短縮形 "primer" を使います。
以上、間違いなく解けましたか？今回解説したルールをベースに学習を重ねれば、形容詞はすぐスムーズに使いこなせます。お読みいただきありがとうございました。これからもスペイン語を勉強していきましょう。
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